特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】ソフトバンクのAXGPサービス「SoftBank 4G」がスタートした日

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 今から9年前の2012年2月24日、ソフトバンクモバイル(現ソフトバンク)は、AXGP方式を利用したデータ通信サービス「SoftBank 4G」を開始しました。

 SoftBank 4Gは、ソフトバンク傘下のWireless City Planning(WCP)が提供するAXGP方式のネットワークを利用したデータ通信サービスです。ソフトバンクモバイルはMVNOとして、WCPから回線を借り受けてサービスを開始しました。

 AXGPは、かつてのウィルコムが次世代のPHS技術として開発した「XGP」を引き継いだ高速通信技術。当時は規格上、下り最大110Mbps・上り最大10Mbpsの通信に対応していました。その後、キャリアアグリゲーション(CA)への対応により、規格上の通信速度は下り最大165Mbps・上り最大15Mbpsへ引き上げられています。

SoftBank 4G対応の「ULTRA WiFi 4G 101SI」

 サービス開始時の対応機種は、セイコーインスツル製のモバイルWi-Fiルーター「ULTRA WiFi 4G 101SI」のみで、対応スマートフォンはまだ登場していませんでした。また、101SIの最大通信速度は下り76Mbpsまでと、フルスペックの下り110Mbpsでは提供されていませんでした。

 ちなみに、その後ソフトバンクモバイルはiPhone 5向けに「SoftBank 4G LTE」を提供します。SoftBank 4G LTEの通信方式はFDD-LTEで、TDD-LTEと互換性をもつAXGP方式のSoftBank 4Gと名前が似ていますが、別のサービスです。SoftBank 4G LTEはしばらくiPhoneのみにしか対応していませんでしたが、現在はSoftBank 4GとSoftBank 4G LTEの両方を利用できる「Hybrid 4G LTE」が提供されています。