特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】「REGZA Phone IS04」発売から10年

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 今から10年前の2011年2月10日、KDDIと沖縄セルラーは、富士通東芝モバイルコミュニケーションズ製のAndroidスマートフォン「REGZA Phone IS04」を発売しました。

REGZA Phone IS04

 REGZA Phone IS04は、ワンセグやおサイフケータイなど、日本のフィーチャーフォンでおなじみの機能に対応し、当時まだ世界的に珍しかった防水性能を備えるAndroidスマートフォンです。

 富士通と東芝の合弁会社として設立された、富士通東芝モバイルコミュニケーションズ(現在は富士通コネクテッドテクノロジーズに継承)としては初めて、au向けに投入された機種となりました。

 ディスプレイは約4インチ(854×480ピクセル)のTFT液晶で、カメラは約1219万画素のオートフォーカス対応カメラを採用。東芝の液晶テレビ「REGZA」の技術をモバイル機器向けにカスタマイズした超解像技術「モバイルレグザエンジン3.0」を搭載し、端末で撮影した写真などをテレビで再生できる「レグザリンク」に対応するなど、マルチメディア機能にも大きく力を入れていました。

 ワンセグや赤外線通信、おサイフケータイなどに対応し、キャリアメールのメールアドレスも利用できるなど、従来のフィーチャーフォンと同様の使い勝手が実現し、下り最大9.2Mbps、上り最大5.5Mbpsの通信が可能な「WIN HIGH SPEED」もサポートされていました。

REGZA Phone IS04

 当時は海外メーカーのAndroid端末やiPhone(iPhone 4)が一般にも普及しはじめていましたが、フィーチャーフォンではおなじみの機能だったワンセグやおサイフケータイに対応している機種は少なく、スマートフォンへの買い替えを検討するユーザーの悩みどころとなっていました。

 そんななか、国内メーカーからフィーチャーフォンでおなじみの数々の機能が搭載されたIS04が発表され、発売までの間“全部入り最強スマートフォン”と言われ多くの携帯電話ファンが期待を寄せていたことは忘れられません。