富士通東芝がIS04などau向け春モデル紹介、三浦春馬も登場


 富士通東芝モバイルコミュニケーションズは、KDDIから発売される春モデル「REGZA Phone IS04」「T006」に関する発表会を開催した。端末の特徴が担当者から説明されたほか、富士通東芝が提供するIS04のCMキャラクターに選ばれた三浦春馬が登場、IS04の魅力について語った。


「一番優れたスマートフォン」

富士通執行役員常務 兼 富士通東芝モバイルコミュニケーションズ代表取締役社長の大谷信雄氏

 最初に登壇した富士通執行役員常務 兼 富士通東芝モバイルコミュニケーションズ代表取締役社長の大谷信雄氏は、「富士通東芝モバイルコミュニケーションズが設立してから4カ月が経った。喜びとともに感慨深い」と、東芝との事業統合に触れるとともに、「両社で協力して、強力なスマートフォンを発表できる。REGZA Phone IS04は1200万画素カメラ、おサイフケータイ、防水と、現在発表されているスマートフォンでは最強のスペックだろう。LISMO WAVEを搭載し、Skype au、jibeといったサービス面でも一番優れたスマートフォンだ」と高機能なIS04をアピール。「携帯電話の市場は新しい通信方式も出てきて、変化が激しいが、ビジネスチャンスだ。KDDIとともに、新しい商品を出し続けていく」とKDDI向けの端末供給に前向きな姿勢を示した。

 

IS04は「2月10日以降に発売」、注文は6~7万台に

KDDI 取締役執行役員常務 コンシューマ事業本部長の湯浅英雄氏

 KDDI 取締役執行役員常務 コンシューマ事業本部長の湯浅英雄氏からは、富士通東芝から提供されるモデルの販売戦略が語られた。同氏はIS04のワンセグ、おサイフケータイといった機能を「日本仕様を標準搭載した」とアピールし、非常に要望が多いという防水機能にも言及。その上で、発売日について「2月10日以降に発売したい」との意向を示した。

 また、一部で店舗独自の予約が行われているものの、IS03の発売時のようなKDDI全体で予約受付は展開されていない。これについて湯浅氏は「IS03では予約が30万件に上り、予約しなければ買えないなど、不便をかけた。IS04では予約活動をしていない。販売店にきた人からお渡ししたい」と説明。基本的に先着順で販売していく方針を示した。しかし、一部では店舗独自の予約が行われている。同氏はこれらを調査した結果として、2月10日の発売時に「6~7万台いくのではないか」と語り、勢い良く販売が開始されるという展望を示すとともに、「毎月割が適用されるので、買い求めやすい」と価格面でもIS03同様の割引施策が用意されているとした。

 同氏はこのほか、携帯電話(フィーチャーフォン)としてLISMO WAVEに対応するT006も紹介。IS04と合わせて、「auとして、ガンガン売るぞと約束したい」と締めくくった。


 

富士通東芝と富士通、「お互いの商品レパートリーを増やす」

富士通東芝モバイルコミュニケーションズ 取締役副社長の木原茂氏

 富士通東芝モバイルコミュニケーションズ 取締役副社長の木原茂氏からは、同社の商品化方針が解説された。木原氏は、KDDI、ソフトバンクモバイルに端末を供給する富士通東芝モバイルコミュニケーションズと、NTTドコモに端末を供給する富士通という2社の位置付けをスライドで示し、「それぞれ強い分野は住み分けができている。お互いの強みを生かすことで、お互いの商品レパートリーを増やす」と2社の関係を説明。富士通が軸としてきた3つの開発方針に東芝の技術が加わることで、商品展開が強力になるとした。

 端末に搭載された機能の説明では、モバイルレグザエンジン 3.0によるノイズリダクション、超解像技術で「動画が非常に綺麗に表示できる」とアピール。WIN HIGH SPEEDへの対応では、端末内部でデータ転送効率を改善する取り組みも行うことで、「サクサク動く」と、通信速度だけでなく総合的に高速化されている様子を示した。

 端末の特徴を一言で表すために提唱している“5秒アピール”では、IS04を「より美しく、より高画質な防水スマートフォン」、T006を「イルミに!デコレーションメールに!自分撮り!きらめく☆サクサク防水スライド」と紹介。最後には、木原氏からも「商品レパートリーを増やしていきたい」と語られ、ラインナップを充実させていく姿勢が示された。

富士通東芝と富士通の住み分けWIN HIGH SPEED対応に加えて端末内部の最適化も実施

 

デモではDLNAの動作も披露

 このほか発表会では、特徴を解説するデモンストレーションも実施された。T006では、メールの内容に応じでテンキーのイルミネーションが代わる機能や、LISMO WAVEによる視聴、楽曲購入といったデモが実施された。IS04のデモでは、周囲の明るさに応じて画質を調整する機能やモバイルレグザエンジンの画質がアピールされたほか、液晶テレビを用いて、DLNA機能を紹介。端末を操作してテレビに写真を表示したり、テレビを操作して端末内の画像を表示したりする機能が披露された。

 質疑応答の時間には、スマートフォンとフィーチャーフォンの割合について質問が及んだ、大谷氏は、「予想を超える勢いでスマートフォンが売れている。しかし冷静にみると、フィーチャーフォンも売れており、両方が大事、となる。これから半々になるだろうが、商品への評価が落ち着けば(割合も)定着してくるだろう」との見方を示した。一方、Windows Phoneやタブレット型端末での展開については「検討しているが、コメントできる段階にない」と明言を避けた。

 事業統合については、大谷氏は「それぞれの良さを実感している。IS04を出せたのも成果で、両機種とも防水なのもそう。まだ4カ月だが、これからもっとシナジーが出てくる。大変スムーズにできている」と感想を述べた。

デモで紹介された「メールdeデコイルミ」DLNA機能も披露

 

三浦春馬「スタイリッシュでクール、勉強になった」

三浦春馬

 発表会では、IS04のCMキャラクターに選ばれた俳優の三浦春馬も登場し、トークショーを行った。「前々から携帯電話のCMに出たいと思っていたので、嬉しい」と出演の感想を語った三浦春馬は、そのできあがりについても「想像以上で感謝している。今回のCMはスタイリッシュで、クールなものでいかせてもらった。新しい表現をさせてもらったので、勉強になった」と、これまでとは違うキャラクターに新鮮な感想を抱いている様子だった。

 CMでは雨の中を歩くシーンも用意されているが、撮影時は、スタッフの声がかき消されるほど、傘にあたる雨の音が大きかったとか。そうした“豪雨”の中での撮影でも「防水なので、撮影の時も安心だった」と、IS04の特徴をアピール。撮影で初めてIS04に触れたとのことで、「機能ももちろんそうだが、映像、画質が綺麗」と映像品質に驚いている様子だった。

 まだ二十歳という三浦春馬は、「今、初めて社会人の役をやらせてもらっており、新しいものを見いだしているところ。忙しさに埋もれず、いろんなことに挑戦してスキルを身につけたい」と今後の抱負を語ったが、今後の活動を聞かれると「あまり聞かされていないので……」と会場の笑いを誘った。「今やっている月9(フジテレビの月曜21時のドラマ枠)を一生懸命やれということだと思う」と、ひとまず今の仕事に集中していく様子を見せていた。


 

プレゼンテーション

 

会場の展示

T006
36種類のイルミネーション防水性能をアピール
DLNA機能のデモ。対応するテレビから端末が見えるフォルダ階層をたどって画像を表示できた
IS04
CMキャラクターの三浦春馬

 



(太田 亮三)

2011/2/2 15:17