特集:ケータイ Watch20周年

【今日は何の日?】2007年の今日、背面パネルがすべて鏡の「MIRROR 821P」が発売

2020年4月10日、本誌「ケータイ Watch」は、創刊20周年を迎えることができました。20周年となる2020年度、本誌では、日々「これまでの20年」を振り返ってまいります。

 今から13年前の2007年11月30日、ソフトバンクモバイル(現ソフトバンク)はパナソニック モバイルコミュニケーションズ製の携帯電話「MIRROR 821P」が発売されました。

 一番の特徴は薄い膜を何層も重ねる「多層膜蒸着加工」を施したミラー調の背面パネルを採用し、見る角度によってパネルの色が微妙に変化するという点。

MIRROR 821P
背面パネルはすべてミラー調に

 カラーバリエーションはミラーパープル、ミラーブラック、ミラーシルバー、ミラーブルー/グリーン、ミラーピンク/ゴールドの5色で、見る位置によって色合いが変化します。

カラーバリエーション

 当時の開発者インタビュー(関連記事)によると、ミラー部の色合いを調整し、より「ガラス感」を出すのに手間がかかり、かなり苦労していたようです。

 スペックは同時期に発表された「820P」とほぼ同じ。15.9mmの薄型ボディながら、ヒンジ部にはワンプッシュオープンボタンを搭載し、薄さと使いやすさを両立させたモデルに仕上げられていました。

 なお、全面ミラーを採用した821Pの販売は好調だったようで、翌年には後継モデルとして、821Pでは対応していなかったワンセグやおサイフケータイなどにも対応した「MIRROR II 824P」が登場しています。

820P(下)と821P(上)。ベースはほぼ同じですが、ターゲット層は「820P」が30~40代、「821P」は20代の女性をイメージしていた