Android駆け込み寺

仕事をちょっと効率化できるかも? Androidの「VPN」設定

 知っている人は知っているけど、いまさら聞けないちょっとした小技、あるいは誰かに教えたくなるテクニックなど、Androidを使いこなすためのTipsをご紹介していきます。

 「外出先から社内のネットワークにアクセスしたい」、そんな場面で欠かせないのが「VPN」(仮想専用線、Virtual Private Network)だ。

 10年近く前のスマートフォン黎明期には、VPNも使いづらい状況もあったが、今となっては何の支障もなく利用できる。

 今回はあらためて、いまどきのAndroidスマートフォンでの「VPN」設定を簡単にご紹介しよう。もし、周囲で使ったことがない方がいれば、そっと本記事のことを耳打ちしてあげてください。

使い方

 VPNは、Androidの設定メニュー「ネットワークとインターネット」(など通信関連の項目)の詳細設定からアクセスできる。

 今まで使ったことがなければ何も示されていない(あるいは「追加されていません、といった表記になる)はず。そこで右上にあるプラス(+)ボタンをタップする。

 あとは、VPN接続に必要な情報を入力していくだけ。たとえばVPNサーバーにアクセスする場合は、管理担当の部署が開示しているであろう「接続タイプ(PPTPやL2TPなど)」「アドレス」、あるいはユーザー名やパスワードといった情報を入力するだけだ。

 メールやスケジューラーなどの専用アプリ(Gsuiteならばデバイスポリシーや会社アカウントの設定)があれば仕事をある程度進められるかもしれないが、VPN経由で社内ネットワークに繋がれば、もっと片付けられる仕事もあるだろう。

 もちろんパソコンのほうがより高い生産性を実現できるが、パソコンがない環境で「大至急、対応しなきゃいけない案件」なんてことに出会ったとしても、ひとまずスマートフォンで対処できる。いざというときに備えて、VPNの設定をしておく、というのは、今やビジネスパーソンにとって必須スキル、かもしれない。

 ちなみにプライベートでもVPNは役立つ場面がある。たとえば無料でアクセスできるWi-Fiスポットを利用する場合だ。海外などを含めそうした無料Wi-Fiに繋がる場合、暗号化されていないため、誰かにスマートフォンでやり取りする通信内容を傍受されるリスクがある。

 そういった場合、手軽に利用できるVPNサービスがオススメ。もし自宅などプライベート用のVPNサーバーを用意できるスキルをお持ちの方であれば問題ないだろうが、そこまで詳しい知識がなくとも、さまざまなVPNサースが提供されているので、それらを利用するのも一手。

 本誌では過去、より具体的なサービスなどをご紹介してきた。気になる方はぜひチェックしてみてほしい。