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まだ間にあう! 「自動車税」をスマホ決済でおトクに支払う方法

 毎年5月にやって来る「自動車税種別割(自動車税)」。一部、6月という自治体もあるが、対象となる人には納付書が届いていることだろう。自動車税の支払いにはキャッシュレス決済サービスも利用できる。本稿では、携帯電話各社のキャッシュレス決済サービスを中心に還元ポイントなどをチェックしていく。

 4月にスタートした「地方税統一QRコード(eL-QR)」は、自動車税でも活用されており納付書に記されたQRコードを読み込むことで各種キャッシュレス決済サービスを利用しての納付が可能になった。いずれのサービスでも「請求書払い」の機能を使って納付できるようになっている。

 これまでのクレジットカードでの納付も引き続き可能だが、その手数料は納付者が負担することになってしまう。一方のキャッシュレス決済ではそのような負担はなく、事業者によってはポイントを利用した納付や還元の抽選に参加できる場合もあるので、こちらのほうがおトクになる可能性が高いと言える。

d払い

 d払いの場合、請求書払いで利用できる支払い手段はd払い残高のみとなる。

 6月30日までの期間で、請求書払い機能を利用するとdポイント総額500万円分を山分けで還元するキャンペーンを実施している。自動車税の支払期限は5月31日までなのでキャンペーンの対象となる。参加するにはキャンペーンのエントリーが必要で、還元上限は200ポイント。

au PAY

 au PAYでは、au PAY 残高で請求書払いを利用できる。「au PAY カード GOLD」経由で支払うとポイント還元が受けられる。

 「au PAY カード GOLD」を利用してau PAY 残高にチャージした場合、1%のポイント還元を受けられるため、同カードを持つユーザーであればau PAYで納付すると還元分がお得になる。

 一方で従来、対象となっていたポイント還元は受けられなくなってしまった。ただし「たぬきの抽選会」の対象に請求書払いが含まれているため、1等なら3000ポイントの還元を受けられる。

PayPay

 PayPayでは請求書払いで「PayPayあと払い」または「PayPay残高」を利用しての納付に対応する。

 PayPayあと払いの場合、事前にPayPay残高へのチャージは不要。一括支払いであれば手数料もかからない。ただし今後、PayPayブランドのクレジットカード以外が使えなくなってしまうことが予告されている。

 自治体の発行による納付書をPayPay残高で支払う場合、利用できる残高種別は「PayPayマネー」のみとなる。また、請求書払いは2022年4月よりPayPayステップでの利用特典付与の対象外となったが、達成条件のカウント対象となっている。

楽天ペイ

 楽天ペイでは、楽天キャッシュと楽天ポイントを使用しての税金の納付ができる。

 請求書払いでの決済にポイントは付与されないが、これまで貯めたポイントを納付に充当できるため、貯めているポイント次第では相殺もできるため、お得に自動車税を納付できる。

 このほか、楽天カードから楽天キャッシュにチャージした場合、0.5%のポイント還元を受けられる。加えて5月31日まで、楽天キャッシュを利用した支払いで通常ポイントとあわせて1%還元、もしくは抽選で100人に最大で支払額の全額を楽天ポイントで還元するキャンペーンを実施している。

 還元上限は5万ポイントまでで、2.5リッター超~3リッター以下の自家用車を例に取ると、自動車税は年間5万1000円のため、グリーン化税制を考慮しなければ、納付額は実質1000円となる。さらに初度登録が2019年10月1日以降の自家用車の場合、税率は5万円となることから、キャンペーンに当選すれば全額が還元されることになる。

どのペイがもっともおトク?

 d払いでは、キャンペーンでの還元を受けられるが、還元額はそれほど高くはない。au PAYの場合、au PAY GOLD カードからのチャージで1%が還元されるのは魅力的といえる。

 さらに、楽天カードから楽天キャッシュへのチャージで得られるポイントに加えて、これまで貯めた楽天ポイントを納付に利用できる。筆者から見ると、2023年、もっともおトクな自動車税の納付手段は楽天ペイと感じるところだが、普段使いのサービスや携帯電話会社にあわせて利用したい人もいるかもしれない。もちろん、QRコードを使って、スマホですぐ支払えるという手軽さこそ、一番のメリットと言えるだろう。