レビュー
ARで力士と夢の共演ができるサービス「Movie Wall」と「マチカメ」をひと足早く体験
3月14日~28日まで、東京両国の国技館にて
2021年3月13日 08:00
東京両国の国技館で、3月14日~28日まで開催される「大相撲三月場所」で、力士とのショートムービーや記念写真を撮影できるムービーサイネージ「Movie Wall」とセルフ撮影サービス「マチカメ」が提供される。
今回、14日からのサービスインに先立って「Movie Wall」と「マチカメ」で力士と撮影してきたので、その様子をお届けする。
力士がARで登場、ショートムービーを撮影・シェア
ムービーサイネージ「Movie Wall」は、1~3人までの力士と3秒程度のショートムービーが撮影できるサービス。力士はARで登場し力士の個性あふれる映像を撮影できる。
ユーザーはまず、撮影したい力士の人数を選択する。次に、いっしょに撮影したい力士を人数分選択する。
力士は、白鵬や鶴竜、貴景勝、正代、朝乃山、照ノ富士、隆の勝、御嶽海、遠藤、翔猿から選べる。選択すると、画面上のカメラでムービーの撮影が開始される。
力士は、画面の横から登場しフレームインしてくる。人数や力士によってどこから登場するかわからないため、たまたま通りかかった力士が記念撮影に応えてくれたような体験ができる。
3秒のカウントダウンの後に、写真が撮影される。この3秒間の間にポジショニングとポージングを決める。
写真撮影後は、撮影結果が画面に表示され確認できる。撮影した画像や映像は、スマートフォンにダウンロードしたり、SNSでシェアしたりできる。撮影結果画面の下にQRコードが表示されるので、これを読み込みWebサイトからダウンロードできる。
iPhoneユーザーは、Safariからアクセスするとダウンロードしやすい。映像は、3月29日以降も一定期間アクセスできる。
力士3人で撮影すると大変
力士3人までと撮影できるので、ついついお得な3人を選んでしまいがちだが、大きい力士がフレームインすると力士が前面に登場するので、自身の身体や顔が埋もれてしまうことがある。
欲張りな筆者は、最初3人で撮影を試みたが自分の姿をフレームに入れることでいっぱいいっぱいとなってしまった。なれないうちは1人から始めるか、ほかのユーザーが挑戦しているところを見て勉強してから撮影に臨もう。
セルフ撮影サービス「マチカメ」で力士と記念撮影
「マチカメ」は、ユーザー自身が備え付けのカメラのシャッターを操作し撮影、現像できるサービス。場所中は、白鵬と鶴竜の横綱ペアあるいはそれぞれなど15のフレームを用意し、ユーザーが選んで撮影できる。
ユーザーは、手持ちのスマートフォンで専用のQRコードを読み込んでWebサイトにアクセスする。Webブラウザ上でサービスを提供しており、アプリのインストールは不要。
サイト上のシャッターボタンを押すと、備え付けの機器からカウントダウンを開始。撮影は、一眼レフカメラで行われ、フラッシュなどの撮影機材も搭載している。
撮影は2回まで可能で、撮影後の写真はスマートフォンで確認できる。撮影した写真は、選んでプリントできる。写真プリントは、サービス料金に含まれている。プリントされた写真は特別フォトフレームに入れて提供される。
プリントされた写真には、「大相撲三月場所」と撮影した日付が印刷される。また、写真に印刷されたQRコードを読み込んでサイトにアクセスすると、撮影した写真のデータをダウンロードできる。
来場の記念に、コロナ禍での新たな交流機会に
日本相撲協会の担当者によると、近年20代前後の若いユーザーや女性ユーザーも増えてきており、国技館に設置している力士パネルと記念写真を撮影するユーザーも多いという。
一方、新型コロナウイルス感染症の拡大により、相撲ファンと力士との交流の場だった巡業が中止され、国技館でも土俵間際での観戦や花道で力士に声援を送ることができなくなっている。これらのサービスを通じて、コロナ禍における新たな力士との交流の場になることが期待されている。