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ソフトバンクの「SoftBank 5G」スタート、1Gbps超えの通信速度をさっそく体験してみた
2020年3月27日 18:56
ソフトバンクは本日3月27日、5Gサービス「SoftBank 5G」を開始した。
5Gには「高速大容量」「超低遅延」「多数同時接続」といった特徴があるが、消費者としてはやはりまず通信速度が気になるところだ。
ただ、サービス開始の段階でさっそくSoftbank 5Gを体験しようにも、サービス開始時点の5G通信可能なエリアはかなり限られている。
ソフトバンクの公開しているサービスエリアマップのWebページにも記載されているが、サービス開始時点の対象エリアは石川県や福岡市、広島県福山市などとなっている。なお、東京都や大阪府では屋内局から展開し、屋外は3月31日以降、順次拡大する予定だ。
店外でも1Gbps超え、屋内局設置のソフトバンク銀座でスピードテストを実施
筆者はサービス開始時点で、5Gが使える都内のスポットとなっている直営店の「ソフトバンク銀座」に訪れ、「AQUOS R5G」を用いて、Softbank 5Gのスピードテストを行った。
今回、スピードテストには「Speedtest.net」のモバイル版アプリ、Googleが提供する検索画面におけるスピードテスト機能、Netflixが提供する「Fast.com」の3種類を利用した。
都内での屋外でのエリア展開は3月31日からとなっているため、本稿ではソフトバンク銀座の店内外で計測した結果を中心にお届けする。
ソフトバンク銀座の最寄り駅である銀座駅から、出口へつながる階段を上がり切る前で端末のピクト表示(RAT表示)はすでに「5G」を示していた。
まずは入口付近でスピードテストを実施した。店外であるにもかかわらず、「Speedtest.net」での下り速度はほぼ安定して1Gbps超えの結果となった。ただ、同じ場所でもタイミングによっては200Mbps以下まで落ち込むこともあった。
このほか、Googleのスピードテストでは200Mbpsほどの結果となり、「Fast.com」では120~390Mbpsほどの結果となった。
他のキャリアでもいえることではあるが、当初提供される5GサービスはLTE(4G)方式と5G NR方式で同時に通信を行うNSA(Non-Stand Alone)構成によるもの。そのため、周囲で4Gを利用しているユーザーが多くなれば、それにつられて5Gの通信速度も遅くなってしまう。
店内でも通信速度を測定
続いて店内でも通信速度の計測を行った。なお、店内から基地局の本体を確認することはできなかった。
店舗中心部よりも少し離れた場所でテストを行ったところ、「Speedtest.net」では1.2Gbps超えの結果に、「Fast.com」では一時1.9Gbpsの表示も確認できた。
Softbank 5Gの当初の通信速度は、下り最大2.0Gbps、上り最大103Mbpsとされていることから、ほぼ理論値を叩き出すという結果だ。
Googleのスピードテストでも600Mbpsほどの結果となり、いずれも店外での計測結果を上回った。
同じ場所で4G通信で測定を行ったところ、50~60Mbpsほどの通信速度となったことから、現時点でも「4Gの10~20倍速い」という結果になった。
今回通信速度を測定した箇所は限られた屋内のみとなったが、屋外でも今回のような通信速度を体験できるようになるのか期待していきたいところ。
なお、比較的高速な通信におけるスピードテストでは、アプリなどによっては1回の速度計測で2GBを超える大量のデータ通信が行われることがある。このため、現時点で使い放題のプランが提供されていないSoftbank 5Gでスピードテストを行おうと考えている場合は、使用するデータ通信量には注意する必要がありそうだ。