レビュー

「arrows U」クイックインプレッション

5年半ぶりのソフトバンク向けarrows、初心者にやさしい1台

 2019年夏モデルとして発売された「arrows U」は、ソフトバンクでは約5年半ぶりとなる、富士通コネクテッドテクノロジーズ製のスマートフォンだ。2013年冬モデルの「ARROWS A 301F」、まだ大文字の“ARROWS”だった頃以来の登場ということで、ある種の驚きをもって迎えられた機種ではないだろうか。

arrows U

 arrows Uは、ソフトバンクの夏モデルのなかでは「LG K50」と並んで最も端末価格の安い機種となる。およそ3万円の機種でデュアルカメラを搭載、おサイフケータイに対応している点など、スペックからこの機種に価値を見出すこともできる。

 しかし、「回線には大手キャリアの品質や安心感を求めつつ、端末はできるだけ安いものを」という想定されるユーザー層を考えると、真価を示すのは、公式サイトのキャッチコピーにもあるように「誰でも使いこなせる」「あんしん」という要素だと感じた。

シンプルホーム
はっきり文字

 かつてのarrowsシリーズを使った際は、さまざまな機能を貪欲に取り込んだ多機能な機種という印象を受けたが、arrows Uの機能やユーザーインターフェイス(UI)はシンプルにまとまっている。

 その一方で、スマートフォン初心者やシニアに向けた「やさしい」機能は随所に盛り込まれていることに気が付く。複雑な要素を廃した「シンプルホーム」、画面内のすべての文字をまとめて拡大できる「はっきり文字」、カメラを使って現実世界の物を引き伸ばして見られる「拡大鏡」など、使いやすさにひと工夫した機能が揃っている。

ボタン1つで音声操作ができる

 そのような目線で見ていくと、「Google アシスタント」をワンタップで起動できる「アシスタントキー」を搭載したのは英断だと思う。音声アシスタントを「最先端の機能」と捉えるとピンと来ないかもしれないが、この手の機能はスマートフォンや機械が苦手なユーザーにこそ親和性が高いという一面もある。実際、音声入力を多用している年配の方は多い。arrows Uなら、スリープ中や画面ロック中を除けば「ボタンを押して話しかけるだけ」で良いので、操作を覚えるストレスは少ない。

 「あんしん」という点では、使いやすさだけではなく、防水・防塵に加えて耐衝撃性能を備えている頑丈さも安心感を与えてくれる要素だろう。

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