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ラウンドメタルボディに0.6秒高速起動カメラ――「Xperia X Performance SO-04H」
(2016/5/11 10:27)
「Xperia X Performance SO-04H」は、NTTドコモの2016年夏モデルとして、6月中旬に発売される予定のAndroid 6.0スマートフォン。月々サポートを含めた実質価格は、MNPで3万円台前半、新規契約、機種変更、契約変更で4万円台後半となる見込みだ。
ボディの背面は素材にメタルを採用。グラファイトブラックとホワイトは金属感を強調するヘアライン加工、ライムゴールドやローズゴールドは手に馴染むブラスト加工と、ボディカラーによって異なる仕上げを採用した。ただし、2月にスペイン・バルセロナで発表されたグローバル版とは異なり、背面下部だけは樹脂素材となる。ドコモによると、これは電波強度を確保するため。この部分と側面に、セルラー(3G、LTE)のアンテナが張り巡らされているという。
本体は2.5Dガラスを採用したラウンド形状で、側面~背面が滑らかなタッチになった。背面にメタル素材を用いた影響で、FeliCaのロゴマークはメインディスプレイの上部に配置される。おサイフケータイを利用する際は、リーダーライターにメインディスプレイ側をかざす形になる。この影響で、おサイフケータイのロゴは、フロント上部にシールで貼られることになった。シールをはがしても電波感度に変化はないというが、注意喚起のため、アンテナ位置を示す画面が表示される仕様になっている。
機能面で特徴の一つとされるのはカメラ。起動~撮影まで約0.6秒と、2年前の機種である「Xperia Z2」と比べて倍の速さとなった。画面を消灯させた状態でカメラボタンを長押しすると、そのまま撮影される。0.6秒はこの間隔で、決定的瞬間を逃さず撮れる仕様になっている。
被写体をとらえて、画面上でタッチすると、その被写体の動きを予測してフォーカスを合わせ続ける「先読みオートフォーカス」に対応する。 また、インカメラの画素数が1320万画素にアップ。広角22mm、1/3型センサーを採用したことで、画質が前機種より大きく上がっている。
ユーザーインターフェイスもXperia Zシリーズから大きく変わっている(ソニーモバイルのUIを選択した場合)。具体的には、ロック画面の解除が横方向のフリックになったほか、アプリ一覧の画面で位置情報に基づいた人気アプリを表示できる。壁紙のデザインも大きく変わっている。Xperia ZシリーズからXperia Xシリーズへとリニューアルにするにあたり、外観だけでなく、中身にも変更を加えた格好だ。
機能的には、「スマートクリーナー」を搭載。これは、メモリの容量を一定程度、確保するよう、自動的にアプリを終了させるもの。Androidにも標準で備わっているが、それ以上に効率的なメモリ利用を可能にしているという。Xperia Zシリーズでおなじみの「STAMINAモード」や、デジタルノイズキャンセリングなども備える。
主なスペックは海外で発表された「Xperia X Performance」と同じ(※関連記事)だが、バッテリー容量は2570mAhとなっている(グローバル版は2700mAh)。ただし、搭載されているバッテリー自体に差はなく、ドコモによると、ハードウェアとして利用するぶんだけを記載したとのこと。130mAhの差分が出ている理由に関しては、非開示だとした。
2.2GHz駆動のデュアルコア+1.6GHz駆動のデュアルコアというクアッドコア構成のCPU(Snapdragon 820)を搭載しており、3GBのメモリ、32GBのストレージを搭載する。ドコモの新サービスとしては「VoLTE (HD+)」や「スグ電」に対応。通信機能は、3波のキャリアアグリゲーションを行う、3CC CAに対応しており、下りの最大速度は375Mbpsとなる。
カメラの画素数は2300万。IPX5、6/IP6Xの防水・防塵仕様を備えており、最大200GBもmicroSDXCにも対応する。連続待受時間、連続通話時間に加えて、KDDIと共同で設定した新基準による電池持ち時間も未定。サイズは144×71×8.6mmで、重さは165gとなる。