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ASUS、自撮り強化の「ZenFone Selfie」を日本で発売へ
タブレットのラインナップも強化
(2015/6/1 18:56)
6月2日に台湾・台北市で開幕する「COMPUTEX TAIPEI」に先駆け、台ASUSはプレスカンファレンスを開催。自撮り機能を強化した「ZenFone Selfie」や、ブランド名を一新した「ZenPad」シリーズを発表した。ASUS関係者によるとZenFone Selfieは「日本でも発売する」といい、第3四半期の市場投入を予定している。価格は未定。
自撮り機能特化の「ZenFone Selfie」、「ZenWatch 2」もチラ見せ
イベントでは、ASUSのデザインセンター ディレクターのジェン・チュアン氏が端末のコンセプトを解説。「自分自身を表現するスマートフォン」として、自分撮り(セルフィー)機能を強化したZenFone Selfieを披露した。背面のカラーはZenFone 2と同様のグレイとゴールド、レッドに加え、セルフィーにインスパイアされたというピュアホワイト、シックピンク、シアーゴールドの3色も用意する。
機種名にもなっている、最大の特徴であるフロントカメラは、1300万画素のセンサーを採用。ZenFone 2よりレンズも大きく、正面から見たときのデザインも異なっている。単に画素数が高いだけではなく、2つのLEDで自然な色合いを実現する「Dual LED Real Tone」も、リアとフロント両方のカメラに対応している。一方で、LGエレクトロニクスの「isai vivid」などが搭載するレーザーオートフォーカスも備える。こちらの機能については、背面カメラのみとなる。
フロントカメラのF値は2.2。88度の広角レンズを搭載するほか、HDR撮影や140度のパノラマセルフィーなどを楽しめる。これに対してリアカメラの方がやや高性能で、先に挙げたレーザーオートフォーカスに対応していることに加え、F値も2.0とフロントカメラより明るいレンズが採用されている。
また、自分撮りを生かす周辺機器として、スタンドつきのカバーも発売される予定。フリップ式のカバーはZenFone 2と同様、液晶部分に円形の窓が開いており、撮った写真を設定することが可能だ。カメラ部分も露出しているため、フリップを閉じたままでも、自分撮りを行える。
フロントカメラ以外の外観は5.5インチのZenFone 2に非常に近いが、中身は別物だ。チップセットはインテル製ではなく、クアルコム製でオクタコアCPUを採用する「Snapdragon 615」となった。ディスプレイのガラスは「Gorilla Glass 4」。また、展示会場に置かれていた実機には、「4G LTE拡張モード」と呼ばれるスイッチが搭載されていた。担当者によると、これはVoLTEとのことだ。背面に備えたボリュームキーや、デュアルSIM仕様はZenFone 2を継承する。
タブレットにもZenブランドを採用、Atom x3搭載機などを多数出展
ASUSの会長、ジョニー・シー氏が「タブレットを再定義する」としながら紹介したのが、ZenPadシリーズ。プレスカンファレンスで披露されたのは、「ZenPad S 8.0」「ZenPad 8.0」のみだったが、発表会場には「ZenPad 10」「ZenPad 7.0」も置かれていた。機種名は大きく分けて4つということになるが、CPUや3G/LTE対応の有無で、バリエーションはさらに細かくなっている。
シー会長によって主な特徴として挙げられたのがデザインで、「ファッションとテクノロジーの完璧な融合」だと自信をのぞかせた。背面には、ASUSの「MeMO Pad 7」で採用されていたクラッチバッグ風のデザインが採用されている。カスタマイズも特徴の1つで、背面のカバーを交換できる。
「ZenPad」向けには、カラーバリエーションの異なるカバーに加え、より機能性を重視したものも用意。5.1chサラウンドに対応したスピーカー搭載カバーや、拡張バッテリー内蔵カバーを接続することができる。こうした機器を認識するために、本体には端子が設けられている。
また、ZenPad S 8.0に関しては、「ASUS Z Stylus」というスタイラスペンに対応する。プレスカンファレンスで触れられなかったZen Pad 10もASUS Z Stylusに対応しており、さらに、本体を装着できるキーボードが用意される。
CPUはZenPad 8.0が世界初となるインテルの「Atom x3」を採用するのに対し、ZenPad S 8.0がハイパフォーマンスの「Atom Z3580」となる。ZenPad 7およびZenPad 10もAtom x3を主に採用。ただし、バリエーションによってはAtom Z3560や、クアルコム製のSnpadragonを搭載する機種なども存在する。Wi-Fiモデル、3G/LTEモデルといった区分けもあるため型番は多岐にわたり、これらは販売国によって異なるという。