ニュース

クアルコムとダイムラーAG、ベンツのコネクテッド・カー化に向けて協業

 クアルコムとダイムラーAGは、今後発売されるメルセデス・ベンツの自動車に、クアルコムの自動車向け技術を組み込むことを目的として、協業することを発表した。

 今回の協業により、メルセデス車への組み込みを目指す技術は、「Qualcomm Snapdragon Automotive Solutions」を活用した、3G/4G接続可能な車載システムと、電気自動車用ワイヤレス給電技術「Qualcomm Halo」、無接点充電システム「Qualcomm WiPower」の3つ。

 「Snapdragon Automotive Solutions」は、3G/4G対応の車両制御システム。位置情報の取得や他の自動車との情報交換、ナビゲーション、車載機器のコントロールや音楽再生などを、「Snapdragon」チップセットにより一括で制御するもの。

 「Qualcomm Halo」は、クアルコムが開発する、電気自動車用の無接点充電技術。自動車側に受電モジュールを備え、地面に設置された送電モジュールと接近させて充電するシステム。

 「Qualcomm WiPower」は、モバイル機器などを対象とした無接点充電技術。磁界共鳴方式を採用し、一つのコイルで比較的広範囲な充電を可能としている。

 クアルコムは3月に、メルセデスF1チームとのパートナー契約により、F1車向けにコネクテッド・カー技術を提供していくことを発表していた。

石井 徹