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格安スマホ利用者の6割が「満足」、MMD研究所調査
(2015/5/21 16:36)
MMD研究所は、いわゆる“格安スマホ“の利用者を対象に、満足度調査を実施し、結果を公表した。
調査対象は、事前調査で利用者の多かった5社のMVNOサービスのSIMを、メインのスマートフォンで利用している人。対象のMVNOは、「OCN モバイル ONE」(NTTコミュニケーションズ)、「IIJmio」(インターネットイニシアティブ)、「BIGLOBE LTE・3G」(ビッグローブ)、「楽天モバイル」(フュージョン・コミュニケーションズ)、「b-mobile」(日本通信)。各サービスブランドの利用者から250人ずつをサンプル抽出し、合計1250人へのアンケート調査を統計化している。
格安スマホの購入時期は2015年1~3月が最多
現在利用している格安スマホの購入時期では、2015年1~3月の購入が21.8%で、最多となった。
月額の利用料金についての設問では、1000円以上2000円未満が最多となり、平均では2961円となった。一カ月に使用しているデータ量については、2GB未満が最も多く、3GB未満までの合計で6割を占める結果となった。使用データ量の平均は2.8GBとなった。
大手キャリアからのMNPが増加傾向
格安スマホ利用前に大手キャリアと契約していた人を対象に、現在利用している格安スマホは、大手キャリアからの乗り換え(MNP)であるかを聞いたところ、ドコモからのMNPが19.5%、auからが14.0%、ソフトバンクからが13.3%となった。
格安スマホの購入年代別では、2015年の購入者の60.3%がMNP利用であったのに対し、2014年購入者では47.9%、2013年購入者では19.6%と、購入した年が進むにつれ、MNP利用者が増加傾向にあることが報告された。
利用者の6割が「満足」、ブランド別ではIIJmioの満足度が1位
利用しているMVNOのサービスの満足度について聞いた設問では、全体の61.2%が「満足」か「やや満足」と回答した。「不満」か「やや不満」と回答した割合は、全体の5%となった。
「満足」と「やや満足」の合計を満足度として、ブランド別で比較すると、IIJmioが70.8%と最も高く、以下はOCN モバイル ONE(65.2%)、BIGLOBE LTE・3G(62.0%)、b-mobile(54.8%)、楽天モバイル(53.2%)となった。
一方で、「不満」と「やや不満」の合計では、IIJmioが2.8%で最も低く、続けてBIGLOBE LTE・3G(4%)、OCN モバイル ONE(4%)、楽天モバイル(6.4%)、b-mobile(8%)の順となった。
サービス内容について、12項目での満足度を聞いた設問では、IIJmio利用者では音声通話品質、通信の途切れにくさ、などの6点で満足度が最も高かった。b-mobileの利用者では、サポートサービスの充実度、問い合わせ窓口の対応など4項目で最高値となった。BIGLOBE LTE・3Gの利用者では会員ページの使いやすさ、キャンペーンサービスの2項目で、OCN モバイル ONE利用者では購入のしやすさの点で満足度が最も高かった。
月額料金の安さについての満足度では、各社とも70~80%台と高水準であったのに対して、サポートの充実度や問い合わせ対応については、各ブランドとも30~40%前後と、アフターサービスに対する満足度では低さが目立った。