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レノボ、モトローラ・モビリティの買収を完了

日本のスマホ市場にも意欲

 レノボは、米グーグルから売却されたモトローラ・モビリティの買収を完了したと発表した。

左から、Lenovo Mobile Business Group エグゼクティブバイスプレジデントのLiu Jun氏、Lenovo 会長兼CEOのYang Yuanqing氏、Motorola Mobility 社長兼COOのRick Osterloh氏

 米グーグルとレノボは、グーグルが買収し傘下に収めていたモトローラ・モビリティをレノボに売却すると、2014年1月に発表していた。買収価格は29億1000万ドル(約3173億円)。すでに発表されていたように、グーグルはモトローラ・モビリティが持っていた主要な特許を保持し、レノボにライセンス供給を行う。

 レノボは、買収が完了したことで、世界で3番目に大きいスマートフォンメーカーになったと説明。モトローラ・モビリティはレノボの完全子会社になった。モトローラ・モビリティの本社はこれまでと同じ米国シカゴ。

 レノボ・ジャパン代表取締役社長のロードリック・ラピン氏は発表の中で、買収について「レノボにとって大きなチャンスをもたらす」とし、「モトローラ製品は成熟市場にマッチしており、日本のスマートフォン市場への将来的な参入の可能性に向けて、戦略的な形で計画を寝ることが可能になる。新たなパートナーとも協業できることを楽しみにしている」と表明し、モトローラのスマートフォンを日本市場に投入する意欲を見せている。

 なお、グーグルが展開する「Nexus」ブランドでは、モトローラ・モビリティが製造を担当するスマートフォン「Nexus 6」が日本でも発売される見込みになっている。

太田 亮三