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アドビ、iPad向けアプリ3種とハードウェア2種を発表
デジタルペン「Adobe lnk」とデジタル定規「Adobe Slide」
(2014/6/19 16:26)
アドビシステムズは19日、「Creative Cloud」に連携するiPad向けアプリ「Adobe Sketch」、「Adobe Line」、「Photoshop Mix」の3点を発表した。また、これらのアプリに関連するハードウェアとして、デジタルペン「Adobe lnk」とデジタル定規「Adobe Slide」の2点をあわせて発表した。
アプリはiTunes App Storeで無料でダウンロードできる。ハードウェア2点は現在のところ米国内限定での発売となり、下半期以降、日本を含む各国で販売される予定。対応環境は、iOS 7.0以降のiPad。価格は199.99ドル(約2万円)。
フリーフォーム描写の「Adobe Sketch」
Adobe Sketchは、フリーフォームのスケッチングができるiPad向けアプリ。“発想”、“スケッチ”、“コミュニティ”といった工程を1箇所にまとめて管理できる。描画ツールとしてグラファイト鉛筆、インクペン、2種類のブレンドマーカー、消しゴムなどがあり、作業中のデータをクリエイティブコミュニティからリアルタイムでフィードバックを受けることができる。また、作業中や作業完了後に、ドローウィングの様子を振り返って再生することもできる。
正確な直線で製図できる「Adobe Line」
Adobe Lineは、正確な直線、雲形定規による滑らかな曲線などで、製図できるiPad向けアプリ。点と点を正確に結んで製図したり、正確な円形を描くことができる。人物や動物、家具などをモチーフとしたスタンプも豊富に備えている。同アプリとデジタル定規「Adobe Slide」を組み合わせて利用することで、ルーラー、T定規、形状テンプレートなどの描画ツールも利用できる。
アイコンや署名など、作成した画像の一部をクリッピングして、クリップクラウドに保存、スタンプのように他の画像に添付することもできる。
画像の合成やマスキングができる「Photoshop Mix」
Photoshop Mixは、iPad上で画像の合成やマスキングを行うためのアプリ。アップライト、塗り、手ブレ補正などクラウドベースの機能もiPad上で利用できる。写真補正や選択、画像を切り取って合成する機能、PSDファイルを開いて保存できる機能も備えている。Photoshop Mixを利用することで、デスクトップ上のCreative Cloudと連携した作業がiPad上で可能になる。編集後の画像は、Photoshopにダイレクトに送信したり、カメラロールに保存できる。
筆圧を感知するデジタルペン「Adobe Ink」と定規「Adobe Slide」
「Adobe Ink」は、iPad用スタイラスペン。Adonit社のPixelpointテクノロジーを利用して製造され、アルミ製で軽量に仕上げられている。Creative Cloudに接続して、画像、写真、Adobe Kulerカラーテーマなどにペン操作でアクセスできる。サイズは144×12.3×11.8mm、重さは約20.3g。
「Adobe Slide」は、iPad用デジタル定規。Adobe Slideを利用してiPad上で直線、完全な円などをを描くことで、バランスのとれた精密なスケッチを行うことができる。サイズは100×23×10mm、重さは19.6g。
Adobe InkとAdobe Slideは、「Adobe Sketch」や「Adobe Line」のアプリ上で利用でき、Creative Cloudと同期される。