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ドコモ、テレマティクス分野に向けてパイオニアと提携

 NTTドコモは、パイオニアと業務および資本提携について合意したと発表した。ITS(高度道路交通システム)テレマティクス関連での事業参入に向けた取り組みという。

 これまでドコモとパイオニアでは、ドライバー向け情報配信サービス「ドコモドライブネット」や車載クレードルの開発などで協力してきた。今回、ドコモでは、パイオニアの持つ車載機器向け地図や車両位置情報といった“ビッグデータ”と、ドコモのクラウドサービスを組み合わせた新サービスの開発や、ITSテレマティクス分野での事業参入に向けて、パイオニアと提携することにした。具体的な内容は今後明らかにされるが、個人・法人それぞれに対するサービスが用意される予定で、たとえば音声エージェントサービス「しゃべってコンシェル」のカーナビへの応用などをはじめ、クラウドとITSの連携を進める。

 資本提携では、ドコモが第三者割当増資の形で、パイオニアに対して約50億円を出資する。6月28日に払い込みが行われる予定で、出資比率は約7%になるとのこと。

 両社では、スマートフォンや車載機器から利用できる、新たなクラウドサービスを年内に提供する方向で準備を進めていく。また通信対応車載機器、通信もモジュールの普及を図る。

関口 聖