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パイオニアがバックミラー型の車載端末を開発

LTE対応でドコモの音声対話型ドライブエージェントを利用可能

 パイオニアは、ドコモとの協業による機能を搭載した「ミラー型テレマティクス端末」を開発したと発表した。これまで参考出品の形で披露され、開発が表明されていたが、正式に発表されたのは今回が初めて。NTTドコモの2014年冬春モデルの展示会場では実機のイメージが披露された。2014年度中に発売する予定。販売経路、価格などは未定。NTTドコモのLTEに対応するデータ通信モジュールを搭載しており、料金プラン「デバイスプラス300」の対象端末になる予定。

パイオニアの「ミラー型テレマティクス端末」について
「ミラー型テレマティクス端末」。右側にタッチディスプレイを内蔵
裏側

 「ミラー型テレマティクス端末」は、自動車のバックミラーに簡単に取り付けられる車載型の端末。ハーフミラータイプで、5インチのタッチパネル液晶を右側に内蔵している。右側面には液晶画面をスリープさせるボタンを搭載するほか、ボリューム操作用としてタッチ操作式のボタンをディスプレイとは別に搭載している。通常はミラーの右側に画面が位置しているが、180度回転させて装着することで、画面を左側にすることも可能。背面にはドライブレコーダーや安全運転支援機能で利用するカメラも搭載している。ディスプレイにはバックカメラの入力も可能。

 データ通信は常時LTEで通信が可能。Wi-Fiアクセスポイント機能も内蔵している。音声通話には対応しない。

 準天頂衛星「みちびき」対応のGNSSとジャイロセンサー、加速度センサーで自車位置を測定でき、センサーやカメラでとらえた映像を組み合わせ、片寄り走行を警告したり、前方車両の発信を検知して通知したりできる。衝撃が加わると衝撃の前から動画を保存するドライブレコーダー機能も用意される。

 ドコモとの協業で最大の特徴となるのは、「音声対話型ドライブエージェントサービス」。車内に最適化されたマイクによりドライバーは音声で操作し、地図や渋滞情報、ニュースなどを取得したり、ナビ機能を操作したりできる。

 このほか、別途ラインナップされる専用アプリをインストールすることもでき、業務用途にも利用できるとしている。端末本体はLTEのほかにBluetooth 4.0、Wi-Fi(IEEE802.11 b/g/n)に対応している。電源はシガーソケット。

バックミラーへの装着イメージ
左側、バックミラーに被せる形
右側には画面をスリープできる電源ボタン、カメラを搭載
右端にはディスプレイとは別にタッチ式のボリュームボタンと環境光センサー
ナビ機能の地図を表示したところ
カメラなどの情報から、片寄り運転を警告する機能を搭載
音声対話により天気情報を取得したイメージ
周辺検索でラーメン屋を検索しているイメージ

太田 亮三