ドコモの国際ローミングで通信障害、現在は回復


 NTTドコモは、他社の通信設備の故障により、国際ローミングサービス「WORLD WING」で通信障害発生し、利用しづらい状況になっていたものの、3日12時に回復したと発表した。

 「WORLD WING」は、ドコモユーザーが海外でもドコモの携帯電話を利用できるようにする国際ローミングサービス。今回の通信障害は、2日16時20分頃~3日12時12分の19時間と52分間、続いた。通信障害が発生していた間、「WORLD WING」が利用できる220の国と地域にいた「WORLD WING」ユーザーの端末は、音声通話やパケット通信が繋がりにくい状況となっていた。この障害で、ドコモには819件(3日12時20分時点)の問い合わせがあった。

 原因はNTTコミュニケーションズの交換機設備の故障。この設備はドコモだけが利用しているもの。通信障害の影響は、特定の国と限定されることはなく、同じ国に滞在していても、接続する現地キャリアによっては影響を受けなかったこともある。影響を受けたユーザーは約7万人と推定されている。ドコモのWORLD WINGユーザーのうち、日本国外に滞在しているユーザー(ローミングアウトしているユーザー)は約12万人と見られており、今回の障害は全てのローミングアウトユーザーに影響する可能性があったが、一部キャリアでは影響が出なかったこと、普段の利用傾向から12万人のうち利用人数は常時7万人程度になっていることから、今回の障害の影響人数も約7万人と推定されている。

(関口 聖)

2012/8/3 14:09