ITU、救助活動用にスラーヤ、イリジウム、インマルサット衛星電話を提供


 ジュネーブに本拠を置く国際電気通信連合(International Telecommunication Union;ITU)は3月16日(現地時間)、緊急用の衛星通信機器を東北太平洋沖地震の津波被害を受けた沿岸地域に対して、生存者の捜索と救助活動支援を目的として提供すると発表した。

 ITUは、生存者の捜索活動と救助活動を支援するため、78台のGPS機能付きのスラーヤ衛星電話、13台のイリジウム衛星電話、37台のデータ通信にも対応したインマルサット衛星サービス「BGAN」対応端末を提供する。加えて、インマルサット端末30台を提供する用意があるとしている。

 ITU事務総局長のHamadoun Toure博士は、「ITUは、想像を絶する被害を出した巨大な災害に対処する日本政府と日本のみなさんにできる限りの援助を行う。緊急用衛星通信装置の提供が、日本政府の生存者捜索と救出活動に役立つことを祈っている」とコメントしている。

(工藤 ひろえ)

2011/3/17 11:35