ドコモ、9月1日より「海外パケ・ホーダイ」開始
NTTドコモは、海外渡航時の通信料が1日あたりの定額料金で利用できる「海外パケ・ホーダイ」を9月1日より提供する。国内でパケット定額サービス/データ定額サービスを利用するユーザー向けとなるが、11月30日までは全てのユーザーが利用できる。
「海外パケ・ホーダイ」は、海外へ渡航した際、国際ローミング中の通信料を定額で利用できるサービス。事前の申込は必要ない。国内のパケット通信料定額サービスは月額制だが、「海外パケ・ホーダイ」は日額制となる。対象となる通信は、iモードだけでなく、iモードフルブラウザ、スマートフォンでの通信、モデム代わりの通信など全てとなる。ただし、米国ではAT&T/Cingular、台湾ではFETなど、特定の現地事業者に接続した通信のみ定額対象となり、その他の現地事業者に接続すると定額対象外となる。端末側の設定で「自動接続」といった設定にしていると、渡航先で最も強い電波の事業者へ自動的に接続されるため、注意が必要だ。なお、渡航時にはユーザーには、「海外パケ・ホーダイ」に関する案内が通知されるが、対象外事業者へ接続した場合、特に案内はないという。
利用料は、2011年3月31日まで、1日あたり(日本時間0時~23時59分)1480円となる。2011年4月1日以降の利用料は、通信量によって異なり、20万パケット(約24.4MB)までは1日あたり最大1980円、20万パケット以降は1日あたり最大2980円となる。パケット単価は、iモードであれば1通信ごとに50パケットまで50円、50パケット以上は1パケット0.2円で、スマートフォンやデータ通信などは1パケット0.2円となる。
料金イメージ |
「海外パケ・ホーダイ」を利用するには、ドコモのパケット定額サービス(パケ・ホーダイ、パケ・ホーダイフル、パケ・ホーダイ ダブル、パケ・ホーダイ シンプル、Biz・ホーダイ)か、データ定額サービス(定額データプラン スタンダード、定額データプラン64K、定額データプランHIGH-SPEED)を契約している必要がある。ただし、11月30日までは、これらの定額サービスを契約していないドコモユーザーも「海外パケ・ホーダイ」を利用できる。
対象エリアは以下の通り。対象エリアは順次拡大する見込み。
料金イメージ |
ドコモではこれまで、アジア・太平洋地域の携帯事業者が加盟する団体「コネクサス・モバイル・アライアンス」によるサービスとして、準定額型のデータ通信料金プランを提供してきた。「海外パケ・ホーダイ」とコネクサスによる準定額サービスの両方が提供されているエリアでデータ通信する場合、11月30日までは「海外パケ・ホーダイ」が適用される。12月1日以降は、国内定額サービスのユーザーは「海外パケ・ホーダイ」が、国内定額サービスを利用してないユーザーはコネクサスの準定額サービスが適用される。
同様のサービスは、ソフトバンクモバイルが7月21日より提供している。
2010/8/3 16:00