ローソンやドコモなど出資のデジタルサイネージ「東京メディア」


  ローソン、アサツー ディ・ケイ(ADK)、NTTドコモの3社が出資するクロスオーシャンメディア(XOM)は、ローソン店頭で大型ディスプレイを掲示して、コンテンツを提供する「東京メディア」を5月29日より開始する。

 「東京メディア」は、ローソン店頭のデジタルサイネージで、広告やキャンペーン情報などを配信するメディア。店舗外側に46インチのディスプレイ2台と、店頭に向けて音を発する指向性の高いスピーカーが設置される。店舗やエリアごとに配信コンテンツを変更でき、防災情報を含む地元密着型コンテンツの発信もできる。占いやアンケートなどの配信も想定されている。

 コンテンツの1つとなる「みんなでつくる時報」は、アートディレクターの石川志保氏が手がけたもので、さまざまな物で数字を形作り、時刻を表す。たとえば「1」はハイヒールで、「4」はジーンズで表現する。時刻は5時~25時まで15分ごとに配信され、7月からはユーザーからの投稿を受け付けて、配信映像に組み込んでいく。

 このほか、注目されやすいオリジナル映像の配信や、「渋谷で待ち合わせするならどこ?」といったアンケート、地域のお祭りなどのイベント情報、文房具や雨傘など提携各社によるランキング情報が配信される。

 ディスプレイそばにはFeliCaリーダーライターが設置され、おサイフケータイでタッチすると商品クーポンやキャンペーン情報を取得できる。初年度は東京都内300店舗に「東京メディア」が設置され、1年後には約700店舗、2年後には約1300店舗に拡大する。初年度では、1日約400万人(1店舗の通行量は1日約1万3000人)とされ、さまざまなユーザーへ情報を提供できる媒体として活用される。

 



(関口 聖)

2010/5/20 12:03