ソニー・エリクソン、Xperiaで小林武史・大沢伸一とコラボ


 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズは、NTTドコモから4月1日に発売されるAndroid搭載のスマートフォン「Xperia」の新CMとプロモーションキャンペーンを発表した。都内で記者向けに発表会が開催され、小林武史と大沢伸一からなるユニット「Bradberry Orchestra」のデジタルアルバムが先着でプレゼントされるなどのキャンペーン内容が明らかにされた。


 

小林武史・大沢伸一「Bradberry Orchestra」のアルバムをプレゼント

 Xperiaはティザー広告としてすでにテレビCMが放映されていたほか、発売日が決定した3月18日からは、具体的な内容に踏み込んだ新たなテレビCMが放映される。このテレビCMで使われている楽曲は、音楽プロデューサーの小林武史とDJの大沢伸一からなるユニット「Bradberry Orchestra」がXperaの発売を記念して書き下ろした曲「LOVE CHECK」となっている。

 Xperiaの発売を記念し、4月1日~30日の期間、Xperia購入ユーザーを対象に、応募の中から先着1000名限定で「LOVE CHECK」を含む11曲を収録した「Bradberry Orchestra」のデジタルアルバム「DNA of B.B.O. -Xperia selected major music of Takeshi Kobayashi & Shinichi Osawa-」がプレゼントされる。楽曲はXperia発売と同時にサービスを開始する「mora touch」から一括でダウンロードする。

 また、4月1日~5月20日の期間、Xperia購入ユーザーを対象に、応募の中から先着1万名にmora touchから好みの楽曲またはミュージッククリップが1曲プレゼントされる。

 

「Xperiaは日本のスマートフォン市場を牽引する」

ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ 日本法人代表取締役社長の仲井一雄氏

 18日には記者向けに発表会が開催され、Xperiaの特徴などがソニー・エリクソンの担当者から説明された。

 挨拶に登壇したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ 日本法人代表取締役社長の仲井一雄氏は、発売が4月1日に決まったことや、ソニービルで開催されたタッチアンドトライイベントが盛況だったことなどに触れながら、「今年はスマートフォン、Androidが拡大しており、また海外市場でも同じことが起こっている。オープン化による新しい楽しみ方やアプリケーションが話題を呼んでいる。Xperiaは日本の市場を牽引する存在として期待されており、嬉しい。ドコモと強力なキャンペーンを実施していく」と語り、国内市場における攻勢に自信を見せた。

 

Xperiaの特徴と注目機能

ソニー・エリクソン 常務取締役の高垣浩一氏

 同社 常務取締役の高垣浩一氏からは、Xperiaの特徴的な機能やキャンペーン内容が解説された。同氏はマルチメディアコンテンツを一括して扱える「Mediascape」(メディアスケープ)の解説の中で、インターネットサービスとのシームレスな連携に言及。端末発売と同時にサービスインするmora touchにおいては、FOMAの回線からアルバムまるごとダウンロードできるサービスが用意されていることも紹介した。

 カメラ機能では、顔認識技術によりアドレス帳と連携できる点に触れ、「写真から始まるまったく新しい機能になっている」とした。

 端末の利用履歴を横断的に時系列順で表示する「Timescape」(タイムスケープ)は、Xperiaのテーマを「最も具現化したアプリ」とし、日本国内向けのカスタマイズとしてTwitter、mixiとの連携機能を紹介した。

 同氏はこのほか、1GHz駆動のCPUといったハイスペックな仕様を紹介したほか、特筆すべき点として日本語入力を紹介。搭載される「POBox Touch 1.0」のキーボード表示では、ローマ字入力においてA、I、U、E、Oの母音のキーを大きく表示する「ワイド」や、母音の次に入力する可能性のあるキーを大きく表示する「ハイライト」、そのふたつを組み合わせた「ダイナミック」の3種類が用意されるなど、日本語入力で使いやすさを追求している点をアピールした。

マルチメディアコンテンツに一括してアクセスできるMediascapeインターネットと連携も可能
写真は顔認識機能と連携パソコンと「Media Go」でやりとりできる
mora touchは4月1日にサービス開始カメラ機能は最新の技術を投入
写真から顔認識、メッセージの投稿といった連携も写真からコミュニケーションが始まるとした
TimescapeはMediascapeとならぶ特徴的な機能だインフィニットボタンでコミュニケーションをさまざまに派生できる
国内ではTwitter、Facebookに加えてmixiもサポートする日本語入力の「POBox Touch 1.0」は予測変換など従来の機能に加えて、表示キーのサイズを入力段階に応じて変化させる

 

「アプリは急速に増えている」

ソニー・エリクソン 営業本部 マーケティング部 統括部長の小林弘明氏

 同社 営業本部 マーケティング部 統括部長の小林弘明氏からは、アプリの展開について説明された。「Xperiaを紹介して、かならず質問されるのがアプリのこと」という同氏は、Androidマーケットにおけるアプリの増加をグラフで示し、「日本からも1日200~300のアプリが登録されている」と急速にアプリが増加している様子を紹介した。Xperiaの発売後となる3~4月にかけても多くのアプリが登場する見込みとのことで、この中にはiPhoneなどで配信されているものもあるが、「Androidはアプリ間の連携が優れており、同じアプリでも機能的に進化したものが出てくるだろう」とAndroid版をアピールした。

 同氏からはソニーグループが開発中のアプリも紹介された。キャンペーン情報を配信するソニー・エリクソンの「キャンペーンナビ」、ソニー銀行の「カンタンおこづかいメモ」、ソニーと月刊ソトコトとのコラボによるエコ・Twitterアプリ「エコウィジェット ソトコトハ」、写真が動いてしゃべるモーションポートレートの「Photo Speak」がそれぞれ紹介された。また、ソニーグループの取り組みとして、今後発売されるパソコンのVAIOシリーズに「Evernote for VAIO」をインストールすることを明らかにし、Android向けEvernoteと連携できる環境を提供するとした。同氏は、「ソニーグループの中でXperiaに興味を持っているところは多い。今後も面白いことが提案できるのではないか」と語り、今後もグループ内で連携した取り組みが行われる可能性を示した。

Androidアプリは急速に増加しているという今後登場する見込みのAndroidアプリの一例。
ソニー銀行の「カンタンおこづかいメモ」「エコウィジェット ソトコトハ」
「Photo Speak」VAIOに「Evernote for VAIO」をインストールしていく
ソニーグループとしてXperiaとの連携拡大を示唆

 

「Bradberry Orchestra」がライブを披露

 発表会ではこのほか、キャンペーンでコラボレーションを行う小林武史と大沢伸一が「Bradberry Orchestra」として登場。Xperiaのために制作された「LOVE CHECK」のライブパフォーマンスを披露した。

 

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(太田 亮三)

2010/3/18 18:02