WM6.5対応のサムスン電子製スマートフォン「SC-01B」


SC-01B

 「SC-01B」は、Windows Mobile 6.5 Professional搭載のサムスン電子製スマートフォン。サムスン電子がNTTドコモに端末投入するのは初めて。PROシリーズのモデルとなる。発売は2010年2月の予定。

 SC-01BはWindows Mobileを採用するスマートフォン。iアプリやiコンシェルなどiモード関連の機能には一切対応しない。BlackBerryのようなストレート・QWERTYフルキーボードのデザインを採用し、ディスプレイはタッチパネルにも対応している。タッチパネルは感圧式で、スタイラスでの操作も可能。

 同日にソフトバンクから発表された「X01SC」も似たデザインを採用するが、X01SCはタッチパネルに対応していないなどの違いがある。ドコモによると、SC-01Bと同様のモデルは海外でも発売されているが、タッチパネルを採用するのはいまのところドコモのSC-01Bだけだという。

 最新バージョンのWindows Mobile 6.5を採用するため、標準でアプリケーションストアの「Windows Marketplace for Mobile」やオンラインストレージサービスの「My Phone」へのアクセス用アプリがプリセットされている。なお、SC-01Bの発売は来年の予定となっているが、今年中に東芝製のWindows Mobileスマートフォン「T-01A」がWindows Mobile 6.5にアップデートできるようになるため、MarketplaceやMy PhoneはT-01Aの方が先に利用できるようになる見込み。

 待受画面は、ウィジェット対応のWindows Mobile標準のものに加え、メールやInternet Explorerなどよく使う項目が縦に並ぶリボルバーメニューも搭載している。そのほかのUIはWindows Mobile 6.5標準のものとなり、スタートメニューは中央行が半分ずれたアイコンランチャー表示となっている。

 横幅は60mmとフルキーボード採用端末としては細いが、キーのひとつひとつが立体的な形状となっており、押し分けがしやすくなっている。キーはハイフン(音引き)も用意されており、日本語入力がしやすくなっている。右側面の上側に画面スリープと操作ロックの設定・解除キーがある。

 ディスプレイは2.6インチで、解像度は320×320ドットとケータイでは珍しく縦横アスペクト比が1:1となっている。カメラは有効約310万画素、記録約350万画素。最大16GBのmicroSDHCに対応する。microSDHCカードスロットはバッテリーカバーを外したところにあるが、バッテリーを外さないでも抜き挿しが可能。

 通信方式はHSDPA7.2Mbps、HSUPA方式5.7Mbpsに対応、海外ではGSMもサポートする。GPSに対応するが、オートGPSやiコンシェルや、iアプリタッチ、iモードなどには非対応。iモード.netのモバイル版でメールの確認は可能で、今後アプリ版も投入される予定。

 大きさは116×60×12.7mmで、重さは約130g。連続待受時間は500時間で連続通話時間は350分。ボディカラーはPurple Blackの1色のみ。



 

(白根 雅彦/津田 啓夢)

2009/11/10 13:28