ノキア、携帯関連特許でアップルを提訴


 ノキアは、米デラウェア州の連邦地方裁判所において、「ノキアが保有する携帯電話・無線LAN(GSM、UMTS、wireless LAN)関連の特許を侵害した」としてアップルを提訴した。

 ノキアによれば、同社が保有する特許のうち、ワイヤレスデータ通信や音声符号化、セキュリティ、暗号化に関わる10の特許がアップルによって侵害されているという。対象製品はこれまでにリリースされた全ての「iPhone」となる。

 これまでノキアでは、携帯向けデバイスメーカーなど約40社とライセンス契約を締結している。ノキア法務・知的財産部門副社長のIlkka Rahnasto氏は「モバイル産業での基本原則は、“技術開発に貢献した企業は、他社が代償を支払うべき知的財産を手にする”ということ。アップルもその原則に従うことが求められているが、適切な条件への同意を拒絶し、ノキアの技術にただ乗りしようとしている」とアップルを強く非難するコメントを出している。

 



(関口 聖)

2009/10/23 11:40