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米QualcommがAppleを提訴、重要な6つの特許を侵害と主張
「Appleが特許料の支払いを拒否している」
2017年7月7日 19:09
米Qualcommは7日(現地時間)、iPhoneで使用されている技術がクアルコムの特許を侵害しているとして、ITC(米国国際貿易委員会)にAppleを提訴した。同日、カルフォルニア南部地方裁判所にも同じ内容で訴訟を提起、損害賠償と販売差し止めを求めている。
クアルコムはITCに対し、iPhoneの米国への輸入の禁止と、米国内での販売の中止を求めている。対象としているのは、クアルコム以外から提供されたベースバンドチップを搭載するiPhone。
クアルコムは声明の中で、問題となっている6つの特許はiPhoneにとって重要なものであり、継続して使用しているにも関わらず「特許料の支払いを拒否している」と主張している。また、これらの特許は過去4年のうちに取得されたもので、重要な技術であり、なおかつ業界標準の技術ではないとしている。
具体的な米国特許番号は、第8633936号、第8698558号、第8487658号、第8838949号、第9535490号、第9608675号。主に、ハイパフォーマンスとバッテリー駆動時間の延長を両立させるための特許になっている。
クアルコムは訴訟の提起に関連した補足資料で、モバイルの通信速度の高速化はバッテリー消費の増大も招くことから、現実には、低消費電力化を実現することが通信速度の高速化を可能にしてきたと指摘。「ほとんど知られていない画期的な進歩」とその重要性を主張している。