アドビ、PC・モバイル両対応の「Flash Player 10.1」
米アドビ システムズは、パソコンやモバイル機器で利用できる「Adobe Flash Player 10.1」を発表した。
「Flash Player 10.1」は、パソコン・モバイル機器向けのマルチメディアソフトウェアの最新版。アドビが薦めるFlash技術オープン化プロジェクト「Open Screen Project」導入後初のランタイムとされている。開発者向けのパブリックベータは、Windows Mobile版とPalm webOS版が年内に、Android版とSymbian OS版が2010年前半に提供される。また、パソコン向けのWindows版、Mac OS版、Linux版は2009年後半に提供される。新機能として、マルチタッチやジェスチャー、加速度センサーへの対応などが挙げられている。
また、Flashプラットフォームの進化として、動画ストリーミング配信の新技術、AIR(Adobe Integrated Runtime)2の新機能なども発表されている。
今回の発表にあわせ、アドビではRIM(Reseach In Motion)との協力体制を発表。今後、BlackBerryでもFlashを利用できるようにする。またノキアとともに、Webサイト開発ソフトウェア「Dreamweaver CS4」向けの「Nokia Web Runtim(WRT)」を開発し、ノキア端末向けウィジェット開発を促進する。
クアルコムとの共同発表では、クアルコム製チップセット「Snapdragon」搭載機器向けにFlash Player 10.1を提供するとしており、東芝製の「T-01A」などに向けてベータ版が年内にも公開される見込み。このほか、NVIDIA製GPU搭載のネットブックやスマートフォンなどでFlash Player 10.1が利用できるようになると発表している。
2009/10/6 16:09