グリー、社外取締役に夏野氏とKDDI雨宮氏

　グリーは、元NTTドコモ執行役員で慶應義塾大学招聘教授などを務める夏野剛氏と、KDDIのコンシューマ商品統括本部 コンテンツ・メディア本部長の雨宮俊武氏の2人が社外取締役に就任すると発表した。

　携帯・パソコン向けSNS事業を中心に展開するグリーでは、今回、夏野氏と雨宮氏を取締役候補者とすることになった。正式には、9月29日開催の定時株主総会での議決をもって社外取締役へ就任することになる。

　夏野氏は、NTTドコモ時代にiモードサービスの立ち上げに携わり、おサイフケータイなどを産み出してきた。ドコモ執行役員を経て、2008年6月にドコモを退社。その後、ドワンゴ取締役や慶應義塾大学招聘教授などを務めている。雨宮氏は、コンシューマ商品統括本部 コンテンツ・メディア本部長で、EZwebをはじめ、auのコンテンツ部門の責任者という立場にある。なお、今回の就任にあわせ、これまで社外取締役を務めていたKDDIの大朝 毅氏が退任する。

　グリーでは、夏野氏の就任について「モバイル業界における多くの経験、知見がある」ことを就任の理由に挙げている。また、KDDIの雨宮氏については、「KDDIとは共同事業を展開しており、協業体制強化のため」としている。