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クアルコム、イヤホンが直接クラウドAIに接続できる「Snapdragon Sound Elite Gen 2」発表

 米クアルコム(Qualcomm)は、オーディオウェアラブル向けの新しいプラットフォーム「Snapdragon Sound Elite Gen 2」を発表した。

 イヤホンやスマートグラスなどの端末に向けて設計されており、高品質なオーディオ技術に加え、オンデバイスでのAI処理能力とクラウド接続機能を統合している。

スマホを経由せずクラウドAIへ接続

 最大の特徴として、超低消費電力(マイクロパワー)の通信規格「Micro-power Wi-Fi 6E」をプラットフォームに統合した。

 これにより、スマートフォンを経由することなく、ウェアラブル端末から直接クラウド上のAIアシスタントやサービスにアクセスできる。

 Bluetooth接続においては、次世代規格の「Bluetooth 7.0」や高周波数帯域、大容量データ転送(HDT)をサポートし、高速で安定した通信を提供する。

 また、通信範囲を従来のBluetoothの制限を超えて拡張する「Qualcomm XPAN」技術にも対応する。

AI処理能力が最大2倍に向上、消費電力は40%削減

 従来モデル(Snapdragon S7 Gen 1)と比較して、AI処理能力を最大2倍に向上させつつ、消費電力を最大40%削減し、チップの設置面積を30%小型化した。これにより、カメラや各種センサーを搭載する小型のイヤホンやスマートグラスでも、バッテリーを1日中持続させられるとしている。

 最大128 GOPSの演算能力を持つAIアクセラレーター「Qualcomm eNPU」を搭載し、リアルタイム翻訳やパーソナライズされた状況アシストなど、複数のAI処理を同時にこなせる。

環境に適応するノイズキャンセリングとロスレス再生

 オーディオ機能としては、最大24bit/96kHzのロスレス再生をサポートする「Qualcomm aptX Lossless」に対応する。

 また、AIを活用した「第5世代Qualcomm Adaptive ANC(アクティブノイズキャンセリング)」や適応型の外音取り込み機能が搭載される。

 ユーザーの装着状態や体の動き、周囲の環境音に合わせて自動で調整する。さらに、「Qualcomm cVc」技術により、騒がしい環境下でもユーザーの声をクリアに拾い上げ、通話やAIアシスタントへの音声指示を快適に行える。

 また、音楽再生中であっても救急車などのサイレン音をマイクが検知すると、手動操作なしで外音取り込みモード(Transparency Mode)へ自動的に切り替わる機能を備える。

音声で操作を完了する「Apps & Agents」エコシステム

 ソフトウェア環境として「Snapdragon Sound Apps & Agents」が導入された。スマートフォンを取り出すことなく、イヤホン端末に対する音声操作だけで価格比較やスケジュール調整、配車手配といったAIエージェント機能を実行できる。

 アプリ開発フレームワークを提供するMicroEJや、コンテンツ基盤を担うCinemoとの協業を通じて、RoonやQobuzといった高音質配信サービスを含むパートナーエコシステムを拡大していく。

 今回の発表にあわせ、サミットの会場ではパートナー企業であるCleerが、本プラットフォームを搭載した新たなインテリジェントオーディオウェアラブルのコンセプトモデルを披露している。