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表参道に「Google Store」オープン、米国外初の展開に日本が選ばれた理由

 グーグルは、直営店「Google Store 表参道」を本日13日14時、オープンする。所在地は東京都渋谷区の東急プラザ表参道「オモカド」内。同社が米国外で直営店を展開するのは日本が初となる。

表参道・原宿エリアに米国外初のGoogle Store

 東京都渋谷区にオープンするGoogle Storeは、米国外では初となるグーグルの直営店。直営店としては、すでに米国に展開する10店舗に続いて11店舗目となる。日本は、グーグルが初めて海外オフィスを開設した国であることなど、縁が深い。

 今回の新店舗を構える渋谷・表参道は、新しいテクノロジーやファッションのトレンドなど、文化が生まれる場所でもあり、そうした場所に店舗を構えることで、ユーザーとのリアルな接点を持つ。

 東急プラザ表参道「オモカド」の地下1階~2階に位置し、購入検討者や既存ユーザー向けのワークショップも開催される。オープン日には、限定ノベルティの配布もある。

スマホ、スマートウォッチ、スマートホーム製品もラインアップ

手に取ってグーグルデバイスを確かめられる

 1階は、PixelシリーズのスマートフォンやイヤホンのPixel Budsなどが並んでおり、実際に手に取って製品を確かめられる。スマートフォン以外にもGoogle Home製品も展示されており、Pixel WatchやFitbit製品も実物を見ることができる。通信キャリアの契約はできない。

1階では展示機のPixelでGeminiを体験することもできる

再利用素材による限定アクセサリーも販売

 ウォッチのバンドも取り揃えており、日本限定のオリジナルグッズ「Recrafted by Google Pixel」も取り扱う。Pixel WatchやFitbitのバンドの破片や繊維を再利用したアクセサリーで、グーグルのサステナビリティ活動の一環だという。全6種類で、価格は5500円。数量限定となる。

製品と一緒にアートも展示

 フロアの中央には、グーグル本社のハードウェアデザインチームによるアート「CALIFORNIA DREAMING-色彩のランドスケープ」が展示されており、グーグルのハードウェアがどのような着想をもとに作られているかを感じ取ることができる。

修理依頼も受付

スマホやスマートウォッチの修理を受け付け

 地下1階には「Here to Help」と名づけられたサポート専用のフロアが広がっている。Here to Help(お手伝い)は、グーグルの精神を表したもので、グーグルのデバイスをより長く使い続けてもらうための総合窓口と位置付けている。Chromebookは現時点でサポートしていない。

 カウンターでPixelスマートフォンやPixel Watchなどの修理を受け付けており、修理作業も店内で行える。修理の内容次第では、即日完了するケースもあるという。予約なしでも利用できるが、ユーザーに合わせた「パーソナライズされた体験」を提供するため、オンラインでの事前予約を推奨するとしている。

Here to Helpには、デザイナー寺山紀彦氏による作品展示もある

初期設定のサポートなど無料で提供

 カウンターの反対側には、個別の相談ブースが設けられている。マンツーマンでの相談や初期設定のサポートを無料で受けられる。

 iPhone-Pixel間のデータ移行や新たに購入したFitbitやNestスマートホームデバイスの連携など、グーグルのエコシステムすべてを包括したサポートを提供する。個別に仕切られたブースは、プライバシーやパーソナルなスペースを重視する日本人に合わせた、日本店舗の特徴となっている。

グッズは25種類あり、7つはグローバルで共通。醤油皿は4枚セットで3700円、箸置きは4つセットで2400円

グーグルの最新技術を体験できる2階

グーグルのイノベーションを感じられる2階

 2階は、ほかのフロアと異なり、直接的な製品に関するものよりも体験を重視した「Pixel Studio」フロアとなっている。

 グーグルの最先端のイノベーションを体験できるブースが設けられており「Gemini Booth」では、自撮り画像から「NanoBanana」や「Veo」により、オリジナルの写真や動画が生成される。画像は印刷された写真やデータ、動画はデータで持って帰れる。米国にも同様のブースがあるが、日本限定エフェクトを楽しめるという。

Geminiによる新しい自撮り体験
できあがった写真と動画

新型Pixelの超解像ズームを体験

 新たに発売される「Pixel 11 Pro」などに搭載される「120倍超解像ズーム」も体験でき、自身がブースの前に立ち、画面に近づくと表示されている写真がどんどんズームされていく。

新型Pixelの120倍超解像ズームを体験

 ほかにも、Webブラウザで仮想世界を生成・探索できるプロトタイプ「Project Genie」(プロジェクトジニー)も体験できる。世界観と操る人物を、簡単な自然言語のプロンプトで指定するだけで、ゲームのように自由に動き回れる仮想世界を生成できるもので1分程度、自分で作った世界を楽しめる。また、自撮りからGeminiが雰囲気を解析してアバターを作れるブース「Avatar Station」もある。アバターはカードとして印刷され、持って帰れる。

上のプロンプトはサンプル文。実際には「青空と平原」「男性」とだけ入力した
平原でキャラクターを操作する様子。下は自撮りからアバターを生成している

Google Storeのコンセプト

 米国外で初めてとなる直営店はどういった考えで構築されたのか。グーグルプロダクトマーケティングマネージャーの松下実希氏に聞いた(聞き手は本誌・関口編集長)。

――Google Storeのデザイン面、あるいは提供したい体験において、基本的なコンセプトとは何なのでしょうか。

松下氏
 Google Storeをデザインしているのは、、実はプロダクトをデザインしているのと同じハードウェアデザイン部門の中にあるストアデザイン部です。

松下氏

 私たちはGoogleのハードウェアをデザインする際に、「Human(ヒューマン)」「Optimistic(オプティミスティック)」という言葉をとても大切にしています。いかに人間に優しく寄り添っているかというところや、楽しさ、ちょっとしたときめきを与えられるか。そしてその中に「Bold(ボールド)」、つまりちょっとした挑戦心や刺激を提供するということを基準にプロダクトをデザインしていますが、ストアもそれと同じなんです。

 お越しいただくお客様にとって心地よく、プロダクトが見やすかったり、サポートを受ける際にも、心配事がある中で落ち着いて相談できたり、プライベートにサポートを受けられたりといったところを意識しています。

 「Google Store表参道」の2階は「Optimistic」と「Bold」を表現した空間です。最新のテクノロジーを遊び心のある形で体験できます。それも「Human」の要素が関わっており、テクノロジーを学びにくるのではなく、遊びにくるような場所になっています。

 今回、日本でこのようなフィジカルな直営店(ファーストパーティストア)を持てることによって、日本の皆様にGoogleというブランドをあらためて再発見していただける機会にしたいと考えています。

 私たちがそのような理念で作っているスペースでGoogleに触れて、「こんなこともできるんだ」「GoogleのAIは実はこんなこともできるようになっているんだ」という再発見につながる場所になればいいなと思っています。

――大切にしているデザインコンセプトを具体的に表現する際、日本と米国で違いはありますか。日本流にアレンジする点ですとか。

松下氏
 はい、数多くあります。例えば外観についても、その環境に合わせて木材を使用するといったことは米国のストアでも行っています。しかし、たとえばこの木の中に、夜になると1本1本の間に仕込まれたライトが灯り、日本のちょっと古い格子(こうし)や提灯のような温かい光の演出が施されています。

 また、ここ原宿・表参道は非常に刺激の多い場所ですので、その環境にあえて安らぎを作るような演出を考えました。

 日本のお客様は、ハードウェアに関わる職人技やデザイン思想に興味を持ってくださる傾向があるため、店内では、実際にそうしたプロセスを見られる展示をご用意しています。

 地下1階のサポートスペースも、日本のお客様に合わせて、よりプライベートな空間でサポートを受けられるよう仕切りを設置するなど、日本のお客様に適したサービスを提供できるような工夫を重ねています。

――Google Store表参道にラインアップされている製品はPixelやPixel Watchといったハードウェアが軸になっていますが、AI以外のプロダクトも今後、体験に含まれるようになりますか?

松下氏
 ハードウェア製品はソフトウェアを体験するための入り口(窓口)です。その上でAI体験もぜひ触れていただきたいので、Gemini(ジェミニ)をはじめとするAI体験をメインに、2階にブースを用意しているという形です。Google マップなどにはそこまでフォーカスしていません。

――今後の展望について教えてください。

松下氏
 まだいろいろと検討している段階ではありますが、2階のセミナーもできるスペースに関しては、ワークショップやイベントなどの催し物をしていきたいと考えています。

 プロダクトの使い方に関する基礎的なワークショップはもちろんですが、今後はもう少しコミュニティに特化したものや、より原宿表参道のコミュニティと一体化したようなイベントを開催してみたいと思っています。

――ありがとうございました。