みんなのケータイ

ChatGPTと人に助けられた、中国で紛失したスマホが無事に返ってくるまでの数時間の記録

 海外旅行には、筆者はだいたいいつも、iPhoneとAndroidスマートフォン、それとパソコンを持って行きます。今回の中国旅行も「iPhone 15」「OPPO Find X3 Pro」、そしてパソコンという構成でした。

 中国に少し慣れてきた旅行4日目。潮州のスーパーへ買い物に行き、ホテルへ戻ってきたところで事件発生。

 あれ? ポケットに入れたはずのFind X3 Proが……ない。

 カバンにもない。買った物の中にもない。

 慌ててパソコンからGoogleの「Find Hub」を開き、Find X3 Proの位置を確認します。ところが表示された場所はスーパーでもホテルでもない、なんとも微妙な位置。中国ではGoogleの地図表示にずれが出る事情もあるので、それだけでは判断できませんが……。

うーむ、どこじゃこれは? スーパーでもホテルでもなさそうだけど……?

 「音を鳴らす」を実行してみます。

 ……聞こえない。

 まさか、どこかに落とした?

 夕方からツアーの予定もあります。このままロックだけして予定を強行するか……いや、ちょっと待て。ひとりで焦っていて冷静に判断できていないかもしれない。

 よし、ChatGPTに相談しよう。幸いなことに、ChatGPTのアプリは、iPhone・Find X3両方に入れていました。

 「Androidを1台なくしたかもしれない。とりあえずロックして予定を強行したいんだけど、どう思う?」

 返ってきたのは、「予定の強行はやめて、今すぐ探すべきです。まず『紛失としてマーク』を実行してください。初期化はまだしないでください」という回答でした。

 さらに、拾った人向けに中国語のメッセージも作ってもらいます。「スマホをなくしました。拾った方はWeChatで連絡してください。都合のよい場所へ受け取りに行きます」という内容です。

 端末を『紛失としてマーク』すると……ほどなくして、iPhoneの方に入っているWeChatに連絡が来ました。

WeChatに連絡が、スマホ拾った人!?

 今度はChatGPTに、「現在地を送ってください。確認のためスマホかケースの写真を送ってください」と中国語で返事を作ってもらいます。

 送られてきた写真には、紛れもなく筆者のFind X3 Proが!

 ん! この人が持っているのは間違いない!

私のFind X3 Pro!間違いないー!

 ここまではチャッピー頼みで順調。ところが筆者、中国語はまったく話せません。相手から音声通話が来ても「ウェイウェイ、ハロー、ハロー」くらいで、その先が続かない。あっさり通話終了。詰みました。

 ええい、こうなったら人間に頼ろう。

 ホテル1階のフロントへ走り、スマホをなくしたこと、拾った人とはWeChatで連絡がついていること、でも中国語が分からないことを身振り手振りで説明しました。

 フロントの方は筆者のiPhoneを受け取り、WeChatの音声メッセージで相手とやり取り。そしてニッコリ。

 「彼がスマートフォンをホテルまで持ってくるそうです。30分ほど待っていてください」

 え……持ってきてくれるの? こっちから行くんじゃなくて?

ホテルのフロントでぼーっと待つ筆者の視界……(心なしか傾いているのは、筆者の心情を表していると思ってください)

 半信半疑でロビーのソファに座っていると、本当に拾った方がホテルへやって来ました。白髪交じり無精ヒゲ・Tシャツのおっちゃんです。フロントの方にも立ち会ってもらい、無事にスマホを受け取ります。

 「やぁ、スーパーの駐車場で、俺の車のすぐ前に落ちてたんだよ」とのこと。

 お礼を渡し、フロントの方にも何度も感謝して一件落着。あとでホテルチェーンの問い合わせ窓口にも、フロントの方の名前入りでお礼を送りました。

 スマホをなくしたことに気づいてから、戻ってくるまで3時間もかかっていません。

うぉーっ! 無事帰ってきた、Find X3 Pro!

 海外でスマホを落とすなんて、何やってんだ自分……とは今でも思います。でも、位置検索と紛失モード、ChatGPTの翻訳と判断支援、そして何より拾って届けてくれた方とホテルスタッフの親切。全部がつながって、異国の地でなくしたスマホが数時間で戻ってきました。

 拾った人を最初ちょっと疑ってしまって、悪かったなあ……。

 旅先では、スマホのバックアップだけでなく、「なくしたとき、どう探すか」も一度確認しておいた方がいい。そんなことを身をもって学んだ中国旅行なのでした。

夕方からのツアーにも無事、行けました。めでたし。