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DJI、スマホジンバル「Osmo Mobile 8」発表――Apple DockKit対応、犬猫のトラッキングも

 DJIは、スマートフォン用ジンバル「Osmo Mobile 8」を発表した。直販サイトでの価格は1万8480円。

 Osmo Mobile 8は、Appleの「DockKit」にシリーズとして初めて対応した。iPhoneユーザーは標準のカメラアプリや、DockKitに対応する200種類以上のサードパーティ製iOSアプリでも、ジンバルによる被写体トラッキング機能を利用できる。

 iPhone(iOS)およびAndroid向けの専用アプリ「DJI Mimo」では、DJI独自のトラッキング技術「ActiveTrack 7.0」が利用できる。

 ActiveTrack 7.0は、人物、ペット、物体のトラッキングに対応。アプリ内の「デュアルレンズブースト機能」では、スマートフォンの広角レンズと望遠レンズを同時に使用し、被写体を見失いにくくする。「スマートキャプチャ機能」では、複数の被写体を検出し、切り替えられる。

360度のパン回転、一体型三脚も

 また、Osmo Mobile 8では、Osmo Mobileモデルとして初めて360°パン(水平)回転に対応するパン軸を備えた。

 グリップ形状も見直され、ローアングル撮影がしやすくなったとアピール。手ブレ補正技術としては、第7世代の3軸手ブレ補正を搭載する。

 ジンバルのトリガーを3回押すと、スマートフォンの背面カメラがユーザー側を向く機能も搭載し、高解像度の背面カメラでのセルフィー撮影が可能。

 本体は延長ロッドと三脚(長さ67mm)が一体化しており、別途アクセサリーを持ち運ぶことなく、さまざまな画角での撮影に対応する。

 大きさは、展開時で288×107×96mm、折りたたんだ状態で190×95×46mm。重さは370g。バッテリー容量は3350mAhで最大稼働時間は10時間。USB Type-C端子を備え、スマートフォンを充電することもできる。

 製品保証プラン「DJI Care Refresh」(1年版/2年版)にも対応する。

 対応するスマートフォンは、重さが170〜300gまで、厚みが6.9〜10mmまで、幅が67〜84mmまで。

項目内容
操作可能範囲パン:360°(無制限回転)
ロール:-67°〜245°
チルト:-20°〜40°
機械的可動範囲パン:360°(無制限回転)
ロール:-77°〜255°
チルト:-224°〜100°
最大操作速度120°/秒

 Bluetooth 5.3をサポートする。

多機能モジュールに補助光とマイクレシーバーを内蔵

 トラッキング機能は、Apple DockKitへの対応に加え、付属の「多機能モジュール」によっても強化される。

 多機能モジュールをジンバルに磁力で装着すると、人物だけでなく犬や猫も被写体として認識し、トラッキングできる。スマートフォンの標準カメラアプリやライブ配信アプリ使用時にも動作する。

 多機能モジュールには、被写体トラッキング機能に加え、補助光とマイクレシーバーも内蔵されている。

 補助光は、8段階の明るさと8段階の色温度(ケルビン)調整に対応。側面に搭載されたホイールで操作でき、撮影シーンに応じた照明調整が行える。

 マイクレシーバーは、DJI Mic 3、DJI Mic 2、およびDJI Mic Miniトランスミッターに対応しており、別売りのマイクと組み合わせることで、Vlog撮影やライブ配信時の音声収録に利用できる。

 このほか、手のジェスチャーによる操作にも対応し、トラッキングの開始・停止や、写真・動画の撮影開始・停止、構図の調整などが行える。

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