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オプテージ、奈良国立博物館に「DAS」で電波対策 ドコモエリア改善へ
2025年10月22日 15:19
オプテージは、奈良県の奈良国立博物館の館内で、モバイル通信環境を改善する取り組みを実施する。「携帯電話事業者向け屋内共用アンテナ」を活用したもので、10月25日に始まる「第77回 正倉院展」に合わせて、NTTドコモの設備が導入される。
複数の携帯電話事業者の電波を、ひとつの共用アンテナで送受信する「携帯電話事業者向け屋内共用アンテナ」(DAS、分散型アンテナシステム)を奈良国立博物館に設置する。インフラシェアリングの一環で、携帯電話事業者は通常よりもコストをおさえてエリア対策することができる。
これにより、これまで携帯電話の電波が届きにくかった場所でも、快適な通信が見込める。10月25日に始まる「第77回 正倉院展」に合わせて運用が始まる予定で、ドコモの設備の導入が決まっている。
奈良国立博物館は、敷地が広いことや建物の構造上などの理由で、携帯電話の電波が届きにくいエリアが多い。特に地下のミュージアムショップやレストランでキャッシュレス決済の利用が難しいケースがあり、改善施策の実施に至った。
オプテージでは、これまでDASを用いた実証を行っており、今回の取り組みはDASにより施設内のモバイル通信環境を改善する「屋内インフラシェアリングサービス」の第1号案件となる。

