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アップル、M5チップ搭載の「Apple Vision Pro」発表

 アップルは、従来の「Apple Vision Pro」のアップグレード版として、同社独自のチップセット(SoC)である「M5」を採用した新製品を発表した。すでに予約受付が開始されており、22日に発売される。

 価格は59万9800円~。ストレージ容量は256GB、512GB、1TBのいずれかを選べる。

M5チップ

 第3世代の3nmプロセスで設計されたというM5チップは10コアCPUを搭載。マルチスレッドパフォーマンスでその性能を発揮し、アプリやウィジェットの読込時間を高速化。Webブラウジングも快適になる。

 10コアのGPUでは、ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシング、メッシュシェーディングをサポート。ゲームでは照明や陰影、反射でディティールをより鮮やかにできる。

 従来モデルと比べ、M5版のVision Proは、ディスプレイ上で10%多くレンダリングできる。

 また、12のカメラ、5つのセンサー、6つのマイクからの入力の処理を担う「R1」チップと連係して、12ミリ秒以内に新しい画像をディスプレイに送り出し、リアルタイムでディスプレイに周囲の様子を表示する。

 16コアNeural EngineでAI処理の高速化されており、Personaの収録や写真の空間シーンへの変換などでは、従来モデルよりも最大50%速く終わる。他社製アプリでも最大2倍、高速になっているという。

新しいデュアルニットバンド

 新しいデュアルニットバンドも今回用意されており、立体的に編み込まれたストラップを備える。サイズはS、M、Lをラインアップ。

 頭の後ろに回る下部のストラップは柔軟性のあるリブ生地を採用。バランスを取るためにタングステンが組み込まれている。

 従来のVision Proでも利用できるようになっており、別売りのオプションとして販売される。価格は1万6800円。