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グーグルの「Gemini」で会話内容を学ぶ新しいパーソナライズ機能、一時チャット機能も

 グーグルは、AIアシスタント「Gemini」に新機能「一時チャット」を導入し、アクティビティのデータ管理機能を更新した。

パーソナライゼーション機能

 Geminiが過去の会話を継続的に学習できる新しい設定が導入された。この設定をオンにすると、Geminiはユーザーが共有した重要な詳細や好みを記憶し、あたかも既に情報を共有しているパートナーと共同作業しているかのように、より自然で関連性の高い会話が可能になる。

 この機能は、数週間かけて段階的に展開される。まずは、一部の国で2.5 Proモデルを利用している18歳以上のユーザーから提供を開始し、今後数週間で2.5 Flashモデルやその他の国にも拡大される予定。

 なお、この設定は、Geminiがより適切な返信を提供できるようデフォルトでオンになっている。ただし、いつでもオフにすることができる。切り替える場合は、Geminiアプリの設定画面で「パーソナルコンテキスト」→「Geminiとの過去のチャット」から行う。これまでと同様、Geminiアプリのアクティビティから会話の管理や削除も可能だ。

一時チャット

 今後数週間以内に全ユーザーへ展開される「一時チャット」機能により、パーソナライズやモデルのトレーニングに利用されないチャットを、すぐに開始できるようになる。

 一時チャットは、最近のチャットやGeminiアプリアクティビティにも表示されないが、Geminiの応答やセキュリティ維持のため、開始から72時間は保存される。

新しいデータ管理機能

 アップロードデータの取り扱い方法も更新される。今後数週間以内に、Geminiアプリアクティビティページにある「Geminiアプリアクティビティ」設定の名称が「アクティビティの保存」に変更される。この設定がオンになっている場合、過去のチャットを「最近のチャット」や「Geminiアプリアクティビティ」で確認でき、いつでも中断した箇所から再開できる。

 また、9月2日以降にアップロードされたデータ(ファイル、動画、質問をした画面、Geminiと共有した写真など)の一部は、Googleサービスの改善に利用されるようになる。サービス改善への利用を避けたい場合は、「アクティビティの保存」をオフにする必要がある。アクティビティはいつでも管理や削除ができる。

 なお、現在Geminiアプリアクティビティの設定がオフになっている場合、「アクティビティの保存」もユーザーがオンにしない限り引き続きオフのままとなる。

 近日中にGeminiアプリアクティビティに追加される新しい設定では、Geminiとの会話音声やGemini Liveの記録データをGoogleサービスの改善に利用するかどうかを選択できるようになる。

 Geminiとの会話音声には、マイクボタンを押した際に収集された音声が含まれる。Gemini Liveの記録データには、音声、動画、画面共有が含まれる。この新しい設定はデフォルトでオフだが、必要に応じてオンに切り替えられる。