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ドコモ、NBAコンテンツを配信 バスケ市場の拡大とスポーツ以外への展開も視野に

 NTTドコモは、料金プラン「ドコモ MAX」「ドコモ ポイ活 MAX」のユーザー向けに、米プロバスケットボールリーグ「NBA」のコンテンツを追加料金なしで提供すると発表した。現在視聴可能な「DAZN for ドコモ」に加え、スポーツコンテンツのさらなる充実を図るもので、レギュラーシーズンやファイナルなど主要な試合を日本語解説付きで楽しめる。

NTTドコモ 代表取締役副社長 齋藤武氏

 近年、NBAは日本人選手の活躍や日本代表の好調、国内Bリーグの盛り上がりを背景に注目度が上昇している。ドコモは、こうした状況を踏まえ、NBAコンテンツの提供を通じて、デジタルとリアルの両面からバスケットボールファンに魅力的な体験を届けたい考え。将来的には、バスケットボール市場全体の拡大や、未来のNBA選手の育成支援にもつなげていくとしている。

試合からドキュメンタリーまで幅広く提供

 提供されるNBAコンテンツには、レギュラーシーズン、オールスターゲーム、プレイオフ、NBAファイナルなどの主要試合が含まれ、いずれも日本語解説付きで配信される。また、選手にフォーカスを当てたオリジナルのドキュメンタリーも視聴できる。

 さらに、子ども向けに本格的なバスケットボール体験を提供する「NBAスクール」や「ドコモ未来フィールド」の開催も予定。加えて、ファンが見たい試合に投票できる参加型企画なども用意されている。

「ドコモ MAX」以外のユーザーにも展開へ

 NBAコンテンツは「ドコモ MAX」以外のドコモ料金プランのユーザーや、ドコモと契約していないキャリアフリーの利用者にも提供される予定。ただし、視聴できるコンテンツは共通である一方で、オリジナルグッズの購入権やNBA観戦ツアーへの応募権、希望試合の投票権などの特典は、「ドコモ MAX」ユーザーのみに提供される。

 価格については現在検討中で、9月に発表される見込み。ドコモの齋藤副社長は、「ドコモ契約者とキャリアフリーの利用者で料金水準を分けたい」としており、高くても数千円台を想定していると説明した。

スポーツ以外の分野にも拡大へ

 今回のNBA配信は日本国内での独占契約ではなく、アマゾンも一部の試合を配信している。NBAファイナルについては、ドコモとアマゾンがシーズンごとに交互に提供し、ドコモの配信は2年おきになる予定。

 レギュラーシーズンの具体的な配信カードなどの詳細は、9月にあらためて発表される見通し。

 ドコモでは今後、「ドコモ MAX」においてスポーツ以外のジャンルも強化していく方針。音楽、映画、ドラマなどのコンテンツを第2弾・第3弾として早期に追加する計画で、提供形態やパートナー企業についても現在検討を進めている。

 なお、今回のNBAコンテンツ追加に伴うプラン料金の変更はないが、今後の新コンテンツについては、無料追加、オプション提供、あるいは料金プラン全体の改定といった複数の選択肢を想定。ただし、基本的には価格を据え置きとしつつ、ユーザーの選択肢を広げていく方針。