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「スマホのマイナ保険証」実証実験始まる、さっそく試してみた
2025年7月2日 18:35
スマートフォンのマイナ保険証利用の実証実験が、7月1日、関東圏の医療機関で開始された。
2日には、実証実験に参加する国立病院機構東京医療センターにおいて、福岡資麿厚生労働大臣と、平将明デジタル大臣が、自身のスマホでマイナ保険証を利用する様子を公開した。
まずはマイナカードに保険証を登録
東京医療センターでの実証実験では、受付カウンターに設置されたオンライン資格確認用の顔認証付きカードリーダーの横に、スマホ搭載のマイナンバーカード情報を読み取るためのカードリーダーを設置し、そこにスマホをかざして資格確認を行うことになる。
スマホのマイナ保険証を利用するには、あらかじめスマホにマイナンバーカード機能を登録するとともに、マイナンバーカードの健康保険証を登録する必要がある。
スマホへのマイナンバーカード機能の登録については、手順がiPhoneとAndroidで異なるため、以下の記事を参考に行ってもらいたい。
マイナンバーカードの健康保険証利用登録にはいくつかの方法がある。
スマホから登録する場合は、スマホでマイナポータルにログインし、「証明書」の「健康保険証」から登録する。画面の指示に従って登録するだけと非常に簡単だ。
具体的な登録手順は、厚生労働省のWebサイトに記載されているので、そちらを参照されたい。
登録が完了していれば、実証実験を行っている医療機関でスマホを使ったマイナ保険証を利用できる。
実証実験は、7月1日~18日、および8月4日~15日の期間で、関東圏の15の医療機関で実施される。実証実験に参加できる人の制限は設けられておらず、実証実験を行っている医療機関を受診している人は、制限なく利用できる。
使い方
利用手順は、オンライン資格確認用の顔認証付きカードリーダーの画面から「スマートフォンを利用」のボタンを押す。
次にスマートフォンの種類を「iPhone」と「Android」から選択する。
iPhoneの場合
iPhoneを選択した場合には、iPhoneでAppleウォレットを開いてマイナンバーカードを選ぶ。
Touch IDまたはFace IDで認証し、iPhoneをスマホ用のカードリーダーにかざす。
Androidの場合
Androidを選択した場合には、顔認証付きカードリーダーの画面に、スマホへマイナンバーカード機能を登録するとき用いた「スマホ用利用者証明用電子証明書」の数字4桁の暗証番号を入力する。
その上で、Androidスマホをスマホ用カードリーダーにかざす。
これで、スマホに登録されたマイナンバーカードの情報を読み取ってオンライン資格を確認し、顔認証付きカードリーダーの画面で医療機関への医療情報の提供に同意したら、スマホのマイナ保険証の利用は完了となる。
「iPhoneのマイナカードは66.5万人」
実際にスマホのマイナ保険証利用を体験した福岡厚生労働大臣は、「iPhoneとAndroidで使い方が少し異なるが、いずれも簡単に受け付けでき、自分でもあっという間に終わったと感じている」と感想を述べた。
そして「実証実験では、スマートフォンで受け付けた場合に、円滑かつ問題なくオンライン資格確認が行われるかどうか、医療機関・薬局、患者側の両面から確認し、9月ごろから環境が整った医療機関や薬局で(スマホのマイナ保険証の)運用を順次開始していく」と今後のスケジュールを説明した。
また、同じく自身のスマホでマイナ保険証の利用を体験した平デジタル大臣は、「大変スムーズに受け付けが完了したという印象を持った」とコメント。
あわせて「先日リリースしたiPhoneのマイナンバーカードは、サービス開始後1週間経過した6月30日時点で約66万5000人が利用と、非常に速いペースで登録し利用いただいている」と実績を示す。
その上で「マイナンバーカードの利活用の中でもマイナ保険証は非常に重要なユースケース。Android端末も含めてマイナンバーカードがスマホに搭載されることで、より簡単なUI/UXで保健医療を受けられるようになることは、国民の皆様の利便性を大きく向上させるものと期待している」と、期待感を示した。

















