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全フロアが中古ケータイ、秋葉原の「ゲオモバイル」が27日改装オープン
(2016/2/26 13:36)
ゲオホールディングスは、中古モバイル端末の専門ショップ「ゲオモバイル」の旗艦店「アキバ店」(東京・秋葉原)を27日にリニューアルオープンする。26日に実施された報道関係者向けの内覧会の様子をお伝えしたい。
改装前は1~3階までがモバイル端末のフロアだったアキバ店、改装後は1~6階まで、ビルの全フロアでモバイル端末を扱う。
1階では各フロアの販売商品の紹介のほか、中古のSIMロックフリースマートフォンを販売。買取コーナーやSIMカウンターが設置される。
SIMカウンターでは、「ゲオ×OCN SIM」や「UQ mobile」のSIMカードを契約できる。MNP転入での即日開通も可能となっている。また、専門知識を持ったスタッフが、スマートフォンに関する相談に対応する。
2階~5階にはOS別・キャリア別で中古端末が陳列されている。2階はアップル製品の専門フロアで、iPhone、iPad、iPodやMacbookが並ぶ。3階~4階はキャリア別のAndroidスマートフォンのフロア。5階はフィーチャーフォンやタブレット端末を取り扱う。
6階はイベントフロアとなる。月1~2回程度で「格安スマホ講座」などのイベントが実施される予定。27日のオープン当日には、アイドルが登場するオープニングイベントも開催される。
”中古スマホは普及の過渡期にさしかかっている”
ゲオは全国に約1100店の超える直営店を展開。特に郊外の大型店に強みを持つ。ゲオモバイルにとって「アキバ店」は、スマートフォン販売のモデル店かつ、電気街でモバイル製品のトレンドを知る店舗という位置付け。
ゲオ モバイル運営部 モバイル企画課 マネージャーの富田浩計氏は、格安SIM市場の拡大とともに、中古スマートフォンの需要も今後大きくなっていくという見通しを示す。販売総数では都心部、郊外部ともに、全国で順調に拡大しているという。
特に郊外の店舗では、スマートフォンへの関心が薄いライト層のユーザーが、スマートフォンと格安SIMをセットで購入するケースが増加。2台目として利用するほか、子どもに持たせるスマートフォンとして利用されている。富田氏は「ちょうど普及の過渡期にさしかかっている状況」と話す。
販売比率ではiOS端末が3割を占める。Androidスマートフォンでは、ドコモ端末の買取が多く、MVNOのSIMカードでも使えることから、販売の主力となっている。
2015年12月に総務省がキャリアへの「実質0円」の販売を抑制する要請を行ったことで、長期的に見るとキャリアのスマートフォン販売が減少していく可能性もあるが、ゲオでは現時点では買取への影響は出ていないという。
キャリアの春商戦が本格化する3月には、機種変更する前に使っていたスマートフォンを狙った買取キャンペーンも実施する。また、オンラインでの買取も強化して、拡大する需要に応えて端末調達を増やしていく。
モバイル端末のみを取り扱う店舗は、主要都市部を中心に展開を増やす。直近では3月19日に福岡市に、4月には名古屋市の地下街で新店舗をオープンする。同社は2017年度までに、専門スタッフと販売コーナー、買取受付を備えた「ゲオモバイル」を、都市型の専門店と郊外型の併設店であわせて100店舗での展開を目指す。