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アップル、iPhone 6s/6s Plusを発表、9月25日発売
2015年9月10日 04:54
アップルは9月9日(日本時間9月10日午前2時)、アメリカ西海岸において発表会を開催し、iPhoneとiPadの新製品ラインナップなどを発表した。iPhone 6s/6s Plusは、日本では9月25日に発売される。
iPhoneの新製品は「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」。それぞれiPhone 6とiPhone 6 Plusのデザインやディスプレイサイズを踏襲しつつ、圧力センサーによるプレス操作「3D Touch」に対応したタッチパネルを搭載。CPUやカメラ、通信機能なども強化されている。
本体サイズと重さは、iPhone 6sは138.3×67.1×7.1mmで、重さは143g。iPhone 6s Plusは158.2×77.9×7.3mmで重さは192g。iPhone 6s/6s Plusともに、前モデルよりも少しだけ大きく、重たくなっている。
ちなみに前モデルにあたるiPhone 6は138.1×67.0×6.9mmで重さは129g、iPhone 6 Plusは158.1×77.8×7.1mmで重さは172g。サイズの変化はわずかだが、重さは14g増、20g増と1割程度の増加となっている。
カラーは1色増え、シルバー、ゴールド、スペースグレイ、ローズゴールド(新色)の4種類。ストレージは16GB/64GB/128GBが用意される。
ボディの素材が変更され、Apple Watch同様に7000番台のアルミ合金が採用されている。フロントガラスはイオン強化ガラスで、アップルは「スマートフォン業界の中で最も丈夫なガラス」と謳っている。
日本向けWebサイトのApple Storeに掲載されているSIMフリー版iPhone 6sの価格は、16GBモデルが8万6800円(税抜、以下同)、64GBモデルが9万8800円、128GBモデルが11万800円。
同じくiPhone 6s Plusの価格は、16GBモデルが9万8800円、64GBモデルが11万800円、128GBモデルが12万2800円。
オンラインのApple Storeでは予約の受け付けは9月12日16時01分からとアナウンスしている。発売は9月25日と、従来モデルよりも発表から発売までの期間が長くなっている。
アップルのWebサイトでは、通信事業者としてソフトバンク、au、NTTドコモが掲載されている。
「3D Touch」対応のディスプレイ
ディスプレイの裏面にはバックライトともに圧力センサーが搭載され、画面を押し込むプレス操作が可能となっている。また、操作時に感触を手にフィードバックする専用の振動デバイス「Taptic Engine」も新たに内蔵した。Apple Watchにも同様の仕組みのプレス操作は実装されている。
たとえばメールのリストで読みたいメールをプレスすると、そのメールの内容が一時的に表示され、指を離すと元のリストに戻る。プレスした状態でさらに押し込むと、そのメールが通常通り表示される。プレビューするような操作に使われる様子が紹介されており、たとえば受信メッセージの中のURLをプレスするとWebサイトをプレビューする、といった使い方もできる。
さらに「クイックアクション」として、ホーム画面でアプリアイコンをプレスすると、そのアプリの簡易操作が可能となる。たとえばカメラアプリであれば、自撮り、電話やメッセージであればお気に入りの連絡先、マップアプリであれば自宅への経路検索などを、アプリを立ち上げる前に、プレス操作で表示されるメニューから指定できる。
この「クイックアクション」はサードパーティ製のアプリでも実装が可能となっている。
ディスプレイは、iPhone 6sが4.7インチ、1334×750ドット。iPhone 6s Plusは5.5インチ、1920×1080ドット。サイズ・解像度は前モデルと同じで、コントラストや最大輝度などのスペックも変わっていない。前モデル同様に、広い視野角を実現するデュアルドメインピクセルを採用している。
12メガピクセルになったメインカメラ
背面に搭載されるメインカメラ「iSightカメラ」は、iPhone 6s/6s Plusともに、12メガピクセル(1200万画素)になった。
iPhoneは2011年発売のiPhone 4sから2014年発売のiPhone 6/6 Plusまで、カメラのセンサーの画素数は8メガピクセルだったため、久しぶりの画素数の強化となる。
画素数の増大に伴い、1ピクセルあたりのサイズは減少しているがピクセル間で光が混入するクロストークを防ぐ仕組みになっている。レンズの明るさはF値2.2と従来モデルと同等。iPhone 6s Plusのみ、光学式手ぶれ補正に対応する。位相差フォーカスを行なう「Focus Pixel」も搭載し、CMOSセンサーは裏面照射型となっている。
前モデルにはない新機能として、通常撮影時に短い動画を記録する「Live Photos」が新たに搭載された。
加えて、4K動画(3840×2160ドット)の撮影にも対応している。iPhone 6 Plusではビデオ撮影時にも光学手ぶれ補正が利用できる。4K動画はアップルの純正アプリであるiMovieで編集できる。
「自撮り」に使う内向きのFaceTime HDカメラは、従来モデルの1.2メガピクセルから5メガピクセルに強化された。方式はこちらも暗がりに強い裏面照射型。ディスプレイを通常より3倍の明るさで発光することで、自撮り時に顔を照らすフラッシュとして利用することもできる。
プロセッサは最新世代のA9
プロセッサにはアップル独自のA9チップを搭載する。アップルの64bit対応チップとしては第3世代となり、iPhone 6/6 Plusに比べてCPUは70%、GPUは90%高速になっている。
さらにモーションコプロセッサのM9はA9チップに組み込まれ、パフォーマンスとバッテリー駆動時間が向上している。各種センサーの常時起動性能が向上し、従来は充電中のみしか使えなかった「Hey Siri」と呼びかけてSiriを起動する機能が、常時利用できるようになった。
ホームボタンには指紋認証センサーの「Touch ID」が搭載される。このTouch IDも従来モデルより性能が強化され、より高速に認証できるようになった。
通信機能としては最大300Mbpsの4G LTE-Advancedに対応。Wi-Fiは最大866Mbpsの転送速度に対応する。VoLTEによる通話にも対応。
OSは最新のiOS 9を搭載して出荷される。なお、従来機種に対しては一足早く、9月16日よりiOS 9へのアップデートが配信される。
各種の外部インターフェイスは従来と同じで、充電とデータ通信に使うLightningコネクタが本体下部中央に、イヤホンマイク端子は本体下部左側に搭載されている。nanoSIMカードを利用する。
バッテリーの容量は公表されていないが、バッテリーの持ち時間は前モデルと同じで、たとえば4G LTEによるインターネット利用はiPhone 6sで10時間、iPhone 6s Plusで12時間となっている。
本体にはイヤホンマイクのApple EarPods with Remote and Micと、Lightning-USBケーブル、USB電源アダプター、マニュアルが同梱される。
LTEの対応バンドは最多クラス
通信方式別で複数のモデルが存在し、3GがW-CDMA版のiPhone 6s(A1633)とiPhone 6s Plus(A1634)、3GがW-CDMAとCDMAの両方に対応するiPhone 6s(A1688)とiPhone 6s Plus(A1687)の、2種類4モデルが発表されている。日本で販売されるモデルがどのモデルかは現在未公表。
対応するLTEバンドは共通で、FDD-LTEはバンド1/2/3/4/5/7/8/12/13/17/18/19/20/25/26/27/28/28/39、TD-LTEはバンド38/39/40/41と世界各国のバンドに対応している。
前モデル(日本で販売されたTD-LTE対応モデルのiPhone 6/6 Plus)と比べると、バンド12(700MHz帯)とバンド27(850MHz帯)が追加となっている。公開されている仕様をみる限り、削除された対応バンドはない。なお、日本国内のLTEバンドでは、前モデル同様に1500MHz帯のバンド11/21には対応していない。
LTEのほかに、W-CDMA(UMTS)は5バンド、GSMは4バンドに対応し、CDMA版は4バンドのCDMAにも対応する。ただし従来モデルではCDMA EV-DO Rev.Bがサポートされていたが、iPhone 6s/6s PlusではRev.Bの記述がなくなり、Rev.Aのみとなっている。
【追記 2015/09/10 16:41】
NTTドコモは、同社が販売するモデルの型番について、iPhone 6sが「A1688」、iPhone 6s Plusが「A1687」になる予定としている。
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