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「ドコモプレミアクラブ」、ポイントプログラム大幅改定など

 NTTドコモは、同社ユーザー向けの会員サービス「ドコモプレミアクラブ」「ドコモビジネスプレミアクラブ」を2013年冬以降、順次改定する。

 ドコモを長く利用するユーザーからの要望が多いこと、スマートフォンの普及でユーザーの利用状況が変化したことなどを踏まえた改定とのことで、「ポイントプログラムの変更」「優待サービスの拡充」「安心サポートの見直し」という3点が改定内容となっている。

ポイントプログラムを大幅改定

 「ドコモプレミアクラブ」では、利用額などに応じてドコモの商品購入などに充当できるポイントが付与されてきた。2014年4月からは、そのポイント付与の仕組みが大幅に変更される。

 その変更内容は「新ステージの設置」「ステージ決定条件の変更で特定サービスの利用が必須になる」「ポイント付与が100円単位から1000円単位になる(1000円未満は切り捨て)」というもの。

 まずステージについては、以下の通り。このうち「ゴールドステージ」「グランプレミアステージ」「ベーシックステージ」が新たなステージだ。

ドコモプレミアクラブのポイントプログラム改定

 ゴールドステージは、ドコモのクレジットカードサービス「DCMX GOLD」(年会費1万500円)の会員向けステージで、1000円につき100ポイントが付与される。次いで、「グランプレミアステージ」はドコモ回線の利用期間が15年以上となるユーザーが対象で、1000円につき50ポイント付与される。プレミアステージ、3rdステージ、2ndステージ、1stステージはこれまで通り。なお、DCMXを契約しているとベーシックステージ~グランプレミアステージのポイント付与率は1.5倍になる。

 これまでは、ユーザーがどのステージになるか、「利用期間」か「年間利用額の合計」のどちらかで決める仕組みだった。しかし2014年4月からは「利用期間+特定サービスの加入」となり、これまで不要だった有料サービスの契約が必須となる。

 この特定サービスとは、スマートフォンやタブレットユーザーでは今年5月開始の「あんしんパック」(月額630円)、または「おすすめパック」(月額525円)のこと。一方、iモード端末など他の端末の場合は「ケータイ補償お届けサービス」(月額294円か399円)かiコンシェル(iモードの場合は月額210円)の契約が必要となる。なお、どの端末を使っていても、「Myインフォメールの受信登録」も必須とされている。

 新設される「ベーシックステージ」は、ドコモプレミアクラブ会員ながら、そうした必須サービスを契約しないユーザーが該当するステージで、1000円に付き5ポイントと、最も低いレートでポイントが付与される。現在、プレミアステージのユーザーであっても、来年4月までに必須サービスを契約しなければベーシックステージに分類されることになる。

 特定サービスの契約と同時に、ステージ決定条件の1つとなっている利用期間については、2ndステージが2年以上(これまでは5年以上)、3rdステージが5年以上(これまでは8年以上)と、従来より短縮される。

 法人向けの「ドコモビジネスプレミアクラブ」でもポイントプログラムが2014年4月付与分から変更される。ステージの新設は、「プレミアクラブ」と同等だが、契約が必要なサービスが異なるほか、ゴールドステージはDCMX GOLDではなく、「オフィスリンク」と「ビジネスmoperaあんしんマネージャー」の契約が条件となるなど、法人ならではの条件が掲げられる。

ドコモビジネスプレミアクラブのポイントプログラム改定

優待サービスの拡充

 ポイントプログラム改定と同時期の2014年4月から、優待サービス「ドコモクーポン」が改定される。ステージによって利用できるクーポンの内容が異なる形となる。

 現在提供中のクーポンはカフェなどで利用できるものが中心で、来年4月以降も、継続して利用できる。ベーシックステージのユーザーは、このクーポンだけだが、1st/2nd/3rd/プレミアの各ステージのユーザーには、新たに全国の動物園・遊園地・映画館、スポーツ観戦チケットなどを特別価格で利用できるクーポンが用意される。

 グランプレミアステージとゴールドステージのユーザーは、国内テーマパークの入場券や優先観覧チケット、ディナー付きホテル宿泊券、コーヒー無料券など、無料で利用できるクーポンが毎月抽選でプレゼントされる。

 対象店舗・施設などは2014年4月以降、明らかにされる。

優待拡充

安心サポートの見直し

 2013年冬モデル以降で利用できるサービスとして、新たに「ケータイ補償サービス」が提供される。利用料は月額399円。新サービスは「交換用端末の配達」「修理代金の補助」「データ復旧代金の割引」という内容。加入できるのは、端末購入から14日以内で、端末がトラブルに見舞われていない場合のみ。

ケータイ補償サービスの内容

 交換用端末の配達は、従来サービスの「ケータイ補償お届けサービス」(月額294円か399円、機種によって異なる)と同等の内容。水濡れなどでの故障や紛失時に利用できる。1年間に2回まで利用でき、負担金は1回目が5250円、2回目が8400円。

 「修理代金の補助」は、保証対象の故障に対しては3年間、無料で修理するというもの。保証対象外であっても修理代金は上限5250円となる。

 データ復旧代金は、端末故障時などの利用が想定されたサービスで、通常5250円だが、2100円に割引される。なお、これはデータ復旧に成功した場合にかかる代金となる。

 なお、2013年夏モデル以前の機種については、これまで通りのサポート内容。「ケータイ補償お届けサービス」が利用できるほか、新サービスのうち「修理代金の補助」と同じ内容のサービスが無料で利用できる。

既存サービスからの変更

7月、8月にキャンペーンを実施

 今回の改定とは別に、ドコモプレミアクラブのユーザーを対象にしたキャンペーンが7月および8月に実施される。

 7月1日から実施されるキャンペーンは、ドコモプレミアクラブのWebサイトへアクセスすると、ゲームに応募でき、そのゲームにチャレンジするとドコモポイントが最大1000ポイント当たるというもの。1日1回、挑戦できるものと、曜日を限定して実施されるものと2つ用意される。実施期間は来年3月31日まで。

 8月1日からは東京ディズニーリゾートのペアチケット、優先観覧エリアショー鑑賞券が毎月、13組26名に抽選でプレゼントされる。ドコモプレミアクラブのWebサイトで応募を受け付ける。8月に応募すると11月中に利用できるチケットが贈呈される。

関口 聖