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アドビ、iPhone向け「Photoshop」をリリース Android版も年内を予定

 アドビは、モバイル版「Adobe Photoshop」をiPhone向けにリリースした。アプリは無料で、モバイル版とWebブラウザ版向けの共通の有料プラン(月額1300円)が提供されるほか、現在のPhotoshopプランにもプレミアム機能が追加される。また、Android向けのリリースは年内を予定している。

 モバイル版Photoshopは、画像編集やデザイン、レイヤー、マスク機能など、Photoshopの代表的な機能が使えるスマートフォン向けアプリ。Adobe Fireflyによる生成塗りつぶし機能なども、モバイルに最適化された形で提供される。

 無料機能として、無制限のレイヤーとマスク、タップ選択ツールなどのほか、AIを使用した生成塗りつぶしや生成拡張機能なども利用可能。さらに、「Adobe Lightroom」の写真にモバイル版Photoshopからアクセスし、より高度な編集を行った後、Lightroomに写真を戻すことができる。

 また、月額1300円で提供される「モバイル版&web版プラン」や、現在のPhotoshopプランで提供されるプレミアム機能には、削除ツールやオブジェクト選択機能などが利用可能になるほか、2000種類以上のフォントにアクセスできるようになる。

 そのほか、モバイル版Photoshopならではの特徴として、カメラロールの写真から編集を始められることや、カンバスの新規作成時にInstagram向けのサイズなどがプリセットとして用意されている点が挙げられる。

 あわせて、Webブラウザ版のPhotoshopもアップデートされた。モバイル版とWeb版で同期・保存が可能になり、作業を中断しても再開できるようになるほか、「Adobe Camera Raw」のフィルター、シェイプ、レイヤー効果、クイックアクセスなどの機能や、類似画像の生成、参照画像などの生成AI機能へのアクセスが可能となる。