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「Back Market買取サービス」スタート、にこスマのBelongとの協業で

Back Market Japan取締役 アジア太平洋地域代表の山口亮氏とBelong代表取締役社長の井上大輔氏

 Back Market Japanは20日、同社の中古機器ECサイト「Back Market」上でスマートフォンやタブレット、イヤホンの中古品買取サービス「Back Market買取サービス」を開始した。

 中古スマートフォンの買取と販売を行うBelongとの協業によるもので、Belongの「にこスマ 買取」と同様のフローでサービスが提供される。

日本ユーザーに似合った買取サービスを提供

Back Market Japan取締役 アジア太平洋地域代表の山口亮氏

 「Back Market買取サービス」は、Back MarketのWebサイト上から利用できる。サイト上で、買取に出す機種や利用制限、画面割れの有無など簡単な質問に回答するとおおよその買取額が掲示される。納得したユーザーは、そのまま本人確認をした後、自宅やファミリーマートから端末を送る。その後、Belong側で端末の確認を行い買取額が確定すると、指定の銀行口座に代金が振り込まれるかたち。発送時などを除けば、店舗へ来店する必要は無い。

 Back Market Japan取締役 アジア太平洋地域代表の山口亮氏は、Back Marketがサービスを展開する諸外国と比較して、日本は中古品の買取の意識に大きなギャップがあると指摘。たとえば、米国では、買取や親子、友人間の端末の譲渡など使い終わった端末の二次流通が7割を占める一方、日本では4割程度だという。同社の調査では、日本でも多くのユーザーが二次流通に関心がある一方、データの消去や個人情報に関する不安や店頭への持ち込みが手間という理由で行っていないといい、今回の取り組みではこれらの要因を無くし、中古品の流通拡大を狙った形だ。

 一方、Belongでは、中古スマートフォン販売サイト「にこスマ」を展開しており、一部の端末はBack Marketにも出品している。同社では、中古品の買取、販売を一貫して担う流通拠点を持っており、査定からデータの消去、クリーニングといった買取業務と、端末の撮影やパッケージング、発送までを同じ拠点で実施している。データ消去についても専門のソフトを使用し確実に実施しているといい、流通面の実績などを踏まえ、消費者の安心につながると山口氏は話す。

Belong代表取締役社長の井上大輔氏
国内にオペレーションセンターを構える

 Back Marketでは、日本以外の市場で「買取のプラットフォーム」としての役割もある。ただ、日本においてスマートフォンの買取は「古物商」の免許が必要だったり、買取に際して本人確認が必要だったりする。今回の取り組みでは、これらの法律、法令を遵守した上でのものになる。

 なお、12月31日までに「Back Market買取サービス」を利用したユーザーには、Back Marketで5万円以上の中古品購入時に利用できる5000円クーポンが進呈される。

フランス料理とともにサステナブルを体験

提供されるコース

 また、11月28日~30日の期間中、スマートフォンを買取に出すと、ミシュラン1つ星のレストラン「Sincere」(シンシア)での高級フレンチコースを堪能できるイベント「スマホ買取レストラン」が実施される。

 11月20日~24日13時までの期間中に抽選予約フォームから応募すると、抽選で1日7組14人、3日間合計で21組42人に同店でのコース料理が招待される。入店時に、買取に出すスマートフォンの事前査定と本人確認を実施する。

 同店では、持続可能な食の取り組みを実施しており、未利用魚やサステナブルな方法で収穫されたものなどを積極的に利用した料理を提供している。今回は、Back MarketやBelongのサステナブルな取り組みで、環境に優しい料理を楽しめるかたちだ。