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アップル、M4チップ搭載の「MacBook Pro」発表

 米アップル(Apple)は、M4シリーズのチップセットを採用する新しい「MacBook Pro」を発表した。11月8日に発売される。M4チップ搭載の14インチMacBook Pro、M4 ProとM4 Maxを搭載する14インチと16インチモデルがラインアップされる。

 Apple Intelligenceに対応し、ユーザーの作業効率の向上が図られる。Apple Intelligenceでは、作文ツールや、より自然に対話できるSiriなどが利用できる。なお、日本語への対応は2025年の予定。

 価格は、M4搭載の14インチモデルが24万8800円~。M4 Pro/M4 Max搭載の14インチモデルは32万8800円~、16インチモデルは39万8800円~。

M4ファミリーチップでパフォーマンス向上

 第2世代の3nmプロセスによるM4ファミリーチップは、「世界最速のCPUコア、強力なGPU、高速なNeural Engineを搭載」するとされ、メモリ帯域幅の増加などで、LLM(大規模言語モデル)などもスムーズに処理される。

 M4 ProとM4 Maxでは、Thunderbolt 5に対応し、最大120Gb/sの高速データ転送が可能になった。

M4搭載14インチMacBook Pro

 M4を搭載した14インチMacBook Proは、10コアCPU(4つの高性能コアと6つの高効率コア)と10コアGPUを搭載。メモリは16GBで、最大32GBをサポート。M1搭載の13インチMacBook Proよりも最大1.8倍高速な処理能力を実現した。

 内蔵ディスプレイに加え、2つの外部ディスプレイをサポートし、3つのThunderbolt 4ポートが用意される。

M4 Pro/Max搭載MacBook Pro

 M4 ProとM4 Maxを搭載した14インチおよび16インチMacBook Proは、プロユーザー向けに位置づけられる。

 M4 Proは14コアCPU(10の高性能コアと4つの高効率コア)と最大20コアGPUを搭載。M1 Pro搭載モデルより3倍高速になるという。

 一方、M4 Maxは最大16コアCPUと最大40コアGPUを搭載している。M1 Maxの最大3.5倍高速となり、ビジュアルエフェクト、3Dアニメなどの制作に力を発揮する。約2000億(200B)パラメーターのLLMも簡単に操作できるという。

 iPhone 16 Proで撮影された4K/120fpsのProRes動画もスムーズに操作できる。

 M4 ProとM4 Max搭載のMacBook Proであれば、転送速度が最大120Gb/sというThunderbolt 5ポートが用意される。

進化したディスプレイとカメラ

 新しいMacBook Proは、反射を抑えたナノテクスチャディスプレイオプションが用意され、明るい場所でも快適に作業できる。SDRコンテンツは最大1000nit、HDRコンテンツは最大1600nitというピーク輝度で表示でき、屋外で作業する場合も「革新的な体験」を味わえるとうたう。

 また、12MPセンターステージカメラを搭載。ビデオ通話でユーザーを自動的にフレームの中央に捉える。

 このほか、新しいMacBook Proは、最大8K対応のHDMIポート、SDXCカードスロット、充電用MagSafe 3ポート、ヘッドホンジャックを備え、Wi-Fi 6EやBluetooth 5.3に対応する。

 macOS Sequoiaでは、iPhoneミラーリングや集中力コントロールなどを搭載。ゲームモードの改善などエンターテイメント性の向上も図られる。