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台風7号への備え、スマホアプリや省電力機能の活用を

 台風7号(アンピル)が、日本列島に近づいている。気象庁によれば、16日から17日にかけて強い勢力で東日本や東北地方に接近するおそれがあるという。

 そこで本記事では、「緊急速報メール」の設定や、情報収集に役立つアプリなど、スマートフォンでできることをまとめた。

緊急速報メールのオン・オフ

 緊急速報メールでは、地方自治体や気象庁などから出された緊急地震速報や避難指示などが、各携帯電話会社のネットワークを通じて配信される。NTTドコモでは「エリアメール」の名称で提供されている。

 緊急速報メールの通知については、端末側の設定でオン・オフを切り替えることができる。iPhoneの場合は「設定」→「通知」→「緊急速報」で設定可能。

 Androidでは、「設定」→「通知」から設定できる。音量や振動設定も調整可能となっている。

 なお、iPhoneの場合、iOS 6以降は初期設定で通知がオンになっている。Androidの場合、購入時の設定はオンになっている。

iPhoneの設定画面
Androidの設定画面

スマートフォンアプリ

「NHK ニュース・防災」

 「NHK ニュース・防災」は、NHKが提供するニュースアプリ。雨雲や地震の発生状況をマップで確認できるほか、気象関係の警報や注意報を一覧で表示することも可能。

 「ライブ・番組配信」機能を使用すると、NHKで放送される災害関連の番組を視聴できる。アプリはApp StoreおよびGoogle Playでインストールできる。

「Yahoo!防災速報」

 「Yahoo!防災速報」は、豪雨予報や緊急地震速報などのさまざまな災害情報を、プッシュ通知で知らせてくれるアプリ。「防災タイムライン」機能では、避難などの防災行動を開始するべきタイミングで通知が届くしくみとなっている。

 現在地と国内で最大3地点へ通知を送るよう設定できる。たとえば職場への通勤中や、実家へ帰省しているときにも役立つ。アプリはApp StoreおよびGoogle Playでインストール可能。

「radiko」

 災害時の情報収集の手段としては、ラジオも有効だ。App StoreGoogle Playで提供されている「radiko」は、今いるエリアのラジオを無料で聴けるアプリとなっている。

 radikoのWebサイトでは、「防災ラジコ ファクトブック(PDF)」が無料でダウンロードできる。

自治体の防災アプリ

 近年は、自治体ごとに防災アプリが導入される事例も増えている。

 たとえば、今年3月にリニューアルされた「東京都防災アプリ」では、防災マップや災害時に備えておきたい物がまとめられたチェックリストを確認できる。

 都道府県ごとに導入されているアプリ以外では、「横浜市避難ナビ」のように市区町村単位のアプリも存在するため、ローカルな情報を取得する際に活用できる。

水位情報などを確認できるWebサイト

 「Yahoo!天気・災害」の河川水位情報では、約400河川の状態をライブカメラ画像で確認できる。

 また、国土交通省のハザードマップポータルサイトでは、地図から災害リスクを調べられる。

 先に紹介したスマートフォン用のアプリ同様、このようなWebサイトも情報収集に役立つはずだ。

災害時に無料で使える公衆無線LAN「00000JAPAN」

 00000JAPANは、大規模災害が発生したときにだれでも無料で使うことができる公衆無線LAN。全国各地に設置された認定事業者のアクセスポイントが無料開放されるしくみになっている。

 緊急時の使用を想定しているため、通信が暗号化されていないというデメリットはあるが、携帯電話のネットワークが不調になってしまった際には心強い存在となる。

携帯各社やNTTの「災害用伝言板」、Googleの「パーソンファインダー」

 災害が発生したとき、自分の安否を家族や友人に伝えたくても、通信が混雑している場合はそれが困難となる。

 ドコモ、KDDI、ソフトバンク、ワイモバイル(Y!mobile)、楽天モバイルは、それぞれのユーザーに向けて災害時に利用できる「災害用伝言板」を提供している。テキストや音声で安否情報を登録することで、家族や友人に安否を知らせることができる。

 MVNOなどのユーザーは、NTT東日本/西日本が提供する「災害用伝言板(web171)」で安否情報を登録できる。

 また、Googleの「パーソンファインダー」では、名前や携帯電話番号を入力することで、災害の影響を受けた家族や友人などの状況を検索可能だ。

省電力機能など

 スマートフォンで情報をチェックする際に、端末が充電切れとなっていては意味がない。モバイルバッテリーや蓄電池を用意すると、いざというときのための電源を確保することができる。

 また、スマートフォンの電力消費をおさえるためには、「省電力モード」の活用や、ディスプレイの明るさを調整することも有効だ。