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楽天モバイル、通信設備のリースで最大3000億円規模の資金調達

 楽天グループとマッコーリー・アセット・マネジメント(MAM)は、楽天モバイル保有の通信設備を用いた1500億円~3000億円規模の資金調達を実施すると発表した。

 楽天モバイルは、セール・アンド・リースバック方式で資金を調達する。一般的にセール・アンド・リースバック方式は、いったん設備を売却し、もともと設備を保有していた側がリースで借り受けて利用するというもの。通信設備などの管理・運営は、引き続き、楽天モバイルが担う。

 資金調達は、マッコーリー・アジア・パシフィック・インフラストラクチャー・ファンド3(MAIF3)を通じて実施される。楽天モバイルが、ブリティッシュ・コロンビア・インベスト・マネジメント・コーポレーションを含む、MAMが率いるインフラ投資家コンソーシアムから得るかたち。

 リース期間は10年間。調達する資金は、楽天モバイルの運転資金と設備投資に用いられる。アレンジャーはSMBC日興証券。なお、調達額の最終的な決定時期、調達時期は未定。調達額が1500億円~3000億円と幅広いことについては、昨今の株式市場や為替市場など金融市場環境が不安定なことが影響している。

 楽天モバイルの2024年度における設備投資額は1000億円弱。通信容量(キャパシティ)増強に向け、多額の投資は不要とされており、設備投資額は低位で推移するという。