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Androidで詐欺電話の警告や「かこって検索」による宿題の手助けなど、Google I/O 2024

 グーグルは、同社のイベント「Google I/O 2024」で今後、Androidで利用できるようになるAIに関する機能を公開した。

Geminiの使い勝手が向上

 Android上で利用できる「Gemini」では数カ月以内に、アプリ上にオーバーレイ表示できるようになり、生成した画像をGmailやメッセージアプリに貼り付けられるほか「Ask this video」を押すとYouTubeの動画の詳細を確認できるようになるという。Gemini AdvancedユーザーはPDFの詳細についても確認できるようになる。

 このほか「Gemini Nano」では、2024年後半にもPixelシリーズを対象に完全なマルチモーダル機能を備えたGemini Nanoが登場する。これにより、テキストからの情報のみならず、音や風景、話し言葉などからの情報も理解できるようになる。

詐欺の警告、TalkBackの機能が進化

 画面を見なくてもスマートフォンを操作できる「TalkBack」でも、Gemini Nanoにより詳細な説明が可能になるという。家族や友人から送られてきた写真には何が写っているのかやECサイトの商品画像の服のデザインなどが音声で説明される。

 さらに、詐欺とみられる電話を受けると画面上に警告を表示する機能も用意する。送金を促すものやギフトカードの購入を要求するものなど、詐欺にみられるパターンの会話を判定し警告する。

 いずれの機能も提供時期は2024年後半からで、オンデバイス処理のため、通信環境がなくても機能するほかプライバシーも保たれる。

かこって検索が宿題の手助け

 画面上の気になるものを囲うことで検索できる「かこって検索」では、学習に役立てられる機能として、より詳細な情報を提供する。数学や物理などでわからないところがあれば、理解できるように順序だてた説明を見られる。本日より展開を開始しており、2024年後半には系図やグラフなどより複雑な問題にも対応するという。