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ソフトバンクが「ワイヤレス電力伝送ラボ」を開設、センサーやIoTなどで無線給電を体験できる
2024年3月27日 14:33
ソフトバンクは、ワイヤレス電力伝送（WPT、Wireless Power Transfer）の技術を商用環境で検証できる「ワイヤレス電力伝送ラボ」をテレコムセンタービル（東京都江東区）に開設した。2024年度中を目処に、さまざまな企業や団体が気軽に利用できるオープンラボとして運用するという。
今回のワイヤレス電力伝送では、スマートフォンの充電や電気自動車の充電などに利用されているものと異なり、電波を利用して電力供給を行うもの。具体的には、周波数は920MHz帯、空中線電力1Wの電波を発射し、受信したデバイスに電力を供給する。
ラボ内には、無線局（WPT局）のほか、ストラップ型の受電装置と温湿度センサーが一体になったデバイスや、給電が確認できるデバイスなどが用意されており、実際の利用環境や給電の模様を確認できる。
920MHz帯のWPT局は、無線局免許を受けて商用利用できるよう法整備がなされており、今回のラボでも免許を受けて開設されている。たとえば、ドアセンサーや温湿度センサーといったセンサー類のほか、トラッキングデバイスやスマートタグ、電子値札やバイタルセンサーといったIoTデバイスに無線給電することで、電池交換や電力供給用に配線するコストを減らすことができる。
将来的には、デバイスごとに充電の有無など制御、管理できるプラットフォームの導入や、屋内外問わず携帯電話基地局を活用した電力の供給プラットフォームの提供などを視野に開発を進めるとしている。
