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ARグラス「XREAL Air 2 Ultra」が国内初公開、新生活キャンペーンも
2024年3月20日 00:00
XREAL Air 2 Ultraを日本初披露
XREAL Air 2 Ultraは、XREAL製のARグラス。デュアル3D環境センサーを備え、6DoFに対応するなどの特徴を備える。ソニー製の0.68インチマイクロ有機ELを搭載し、視野角は52度に達する。1度あたりのピクセル数は42で最大120Hzのフレームレートに対応。センサーの有効範囲が従来モデルよりも広くなったことで、自然な動きでジェスチャー操作ができるようになった。
内蔵スピーカーは、指向性オーディオ技術で音漏れを低減させた。アップルの空間ビデオ機能をサポートしており、iPhoneで撮影した空間ビデオにも対応するという。チタンフレームを採用しており重量は80g。前後重量バランスにも配慮されており、装着感はさらに軽いとアピールする。Androidのほか、iOS、Windows、macOSでも利用できる。
XREAL Air 2 Ultraは、1月に米国・ラスベガスで開催されたCES 2024で発表。当初の案内では3月の出荷予定としていたが、世界的に多数の予約があり供給が間に合わないとして3月31日までのオーダー分は5月末まで出荷を延期。4月以降のオーダー分は5月末以降に順次発送されることになる。発送遅延へのお詫びとして予約注文したユーザーにはXREAL製の空間マーカーが3つ同梱される。
XREALは堅調に成長
日本Xreal プロダクトマネージャーの高天夫氏によれば、XREALのこれまでのARグラスの生産台数は35万台にのぼる。IDCの調査によれば、2023年のグローバルのARグラス市場では単独で45%超を占めたという。
日本においても、全国の量販店で体験できるようにするなど一般ユーザーとの顧客接点を増やし、堅実な成長を目指してきた。高氏が示したアマゾンのスマートグラスの売れ行きでは、同社製品が健闘していることがわかる。
さまざまな市場に対応するため、クアルコムをはじめとしたさまざまな企業とパートナーシップも結ぶ。BMWとのコラボレーションによる、運転中にARグラスを通じてナビゲーションや車両状態などの確認、オーディオの操作などができるデモ映像が示された。高氏によれば、法規制などの問題もあり実現は難しいものの、安全性を阻害しないかたちでの検討が進められている。中国国内では、すでに電気自動車専門メーカーNIO(ニオ)で助手席で利用することを想定したエンタメシステム用としてオプション設定があるという。
高氏によれば、もっとも多い利用ケースはPrime Videoやネットフリックス、YouTubeなどに代表されるエンターテイメント関連という。一方でその認知度はまだまだ足りないとの認識も示し、今後はテレビゲームのリモートプレイでの利用にも力を入れる考えを明かした。