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調光機能付きARグラス「XREAL Air 2 Pro」11月17日発売――さまざまな使用シーンで大画面映像体験を

 日本Xrealは、ARグラス「XREAL Air 2 Pro」を11月17日に発売する。価格は6万1980円。

 同社ECサイトのほか、ビックカメラやヨドバシカメラ、Amazon.co.jpで提供される。Amazon.co.jpを除く3チャネルでは、10月27日から先行予約を受け付ける。

 16日に発売された「XREAL Air 2」の上位モデルで、シーンに合わせて選択できる調光機能を備えている。

 調光モードは、周りの風景を全く透過しない透過率0%の没入モード、透過率35%の通常モード、周りの風景をすべて透過する透過率100%の透明モードを用意している。それぞれ、明るい屋外、明るめの屋内、自室内などでの使用が想定されている。

 日本Xrealゼネラルマネージャーのケン・ファン(Ken Huang)氏は、3つの調光モードについて「先代モデル(XREAL Air)を使用しているユーザーから、よく利用する環境にあわせて設定した」と説明。海やキャンプなどアウトドアを楽しんでいるシーンでは没入モードを、カフェやオフィスなどでは通常モード、自分で照度をコントロールできる自室では透明モードを利用することで、遮光アクセサリーがなくてもさまざまなシーンで楽しめるとしている。

調光機能を使えば、VRのように現実空間から離れた体験からMRのような現実空間と融合するような体験までできる

 なお、調光機能のモード切替は、本体にあるボタンで調整できる。動画などを視聴しながら最適なモードに切り替えられる。

調光機能のイメージ、左の没入モードでは透過率0%で外の景色は見えない

 ディスプレイは、0.55型のソニーOLEDマイクロディスプレイを搭載しており、120Hzのリフレッシュレート、1920×1080の解像度、最大500ニトの輝度をサポートしている。

 重さは先代モデルから約6%軽い75g。バランス改善により、鼻への負担が少なく、長時間使用しても疲れにくい改良がされている。

 また、指向性スピーカーとともに外部へのノイズキャンセリング機能を搭載している。スピーカー背面にキャンセル装置を備えることで、外部への音漏れを抑えながら、高音質のサウンド体験ができる。

スピーカー
上部には、ノイズキャンセル用のスピーカーを搭載

日本にはAR市場を開拓できる「チャンスがある」

日本Xrealゼネラルマネージャーのケン・ファン(Ken Huang)氏

 ファン氏は、先代モデルの「XREAL Air」について、世界で20万台の売上となった初のARグラスとし、日本市場においてもリードしている製品とアピール。

 一方で、日本で1万人にアンケート調査を行ったところ、「AR/VR製品について聞いたことはあるか? 購入したことはあるか?」という問いに対して、約95%のユーザーが「聞いたことがない」と回答。ファン氏は、この95%の部分を大きなチャンスだと捉えているとし、日本市場にはまだ開拓のチャンスが残されている分析を披露した。

 ファン氏は、AR/VR製品を知っているユーザーの傾向を「新しい製品を試すのが好きというユーザーや、高学歴層、高所得者層に認知度が高い」とコメント。これからのAIを左右する要素として「5GやAI、ソフトウェア開発の3点」に加えて、ユーザーのことを理解することが重要であるとし、さまざまなユーザーのユースケースにあわせた製品作りをする考えを示した。

 今回の製品について、「ポケットに大画面を入れられる」、「Magic in my pocket」を今回のキーポイントとして据えられており、調光機能などを備えた今回の製品について、「多くのユーザーの多くのユースケースに対応した製品」という位置づけをあらためて示した形とした。