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日本Xreal、スマホやゲーム機もARで楽しめる「XREAL Beam」

 日本Xrealは、東京都で開催されている「第3回XR総合展 夏」で同社の最新製品「XREAL Beam」を展示している。初日には同社代表取締役の呂正民氏と同 プロダクトマネージャー 高天夫氏が説明した。

左=日本Xreal 高氏。右=同 呂氏

さまざまなデバイスで画面を投影

 XREAL Beamは、スマートフォンなどからの映像をARグラス「XREAL Air」(旧Nreal Air)に投影できるデバイス。デバイスによって無線もしくは有線で接続し、最大で3.5時間の再生が可能という。

 本体の大きさは105.8×65.68×18.2mmで重さは約153g。手にした感覚としてはモバイルバッテリーに近いサイズ感で4870mAhのバッテリーを搭載しており、スマートフォンに給電できる。3DoFに対応しており、空間の1点に投影画面を固定できる仕組みを備えるほか、画面を隅に小さく表示しておく機能を利用でき、グラスをかけたままでも移動できる。ブレを補正する機能も搭載しており、電車や飛行機のなかなどでも快適にコンテンツを楽しめるという。

 スマートフォンやタブレットのほか、PlayStationやNintendo Switchといったゲーム機にも有線接続が可能で、自宅が狭くて大画面のテレビやスクリーンを置く余裕がないというケースでも最小限のスペースでの大画面ゲームプレイを実現できる。

ユーザーの声に応えた機能

 XREALは、5月下旬にNrealから社名やブランド名を変更。過去に発売された製品もNrealからXREALブランドに名称をあらためている。

 同社の資料によれば、現実と非現実の中間などを示して「Nreal」としていた名称を、デジタルと現実や過去~未来をつなぐ架け橋を表す「X」を冠してXREALとした。技術の進化とともに「ますます現実世界に焦点を当て、ユーザーがより豊かな生活体験ができることを目指すように」なったことがその理由という。

 IDCのレポートによればグローバル市場では単独で4割弱のシェアを占めているほか、コンシューマー向け製品に限れば過半数のシェアを握るなど、高い人気を誇る。

 数字は明言されなかったものの、日本市場においてはグローバルよりも高いシェアを示しているという。同社では、ARデバイスを通じて画面を拡張する「Spatial Display」(空間ディスプレイ)として製品をアピールする。XREAL Beamでは、画面を1点に固定するモードや首の動きなどにあわせて追従するモード、隅に小さく表示するモードなどをとりそろえて使いやすさを追求した。

 こうした機能はユーザーの声に応えたもの。呂氏によれば、XREAL Airユーザーに聞いたほしい追加機能として、画面サイズの調整やスマートフォンの機種に関係なく利用できること、また無線で使えることなどがあった。XREAL Beamでは、そうしたユーザーの声に応えた機能を取り入れたかたちとなる。

 XREAL Beamの価格は1万6980円予約して購入すると1000円引き。同社公式ECサイトのほか、Amazon.co.jpで取り扱われる。