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KDDIが能登半島地震関連の応急復旧を完了、進入困難箇所をのぞく地域で

 KDDIは、令和6年能登半島地震による通信障害について、土砂崩れなどによる進入困難箇所以外での応急復旧を15日に完了させたと発表した。移動基地局や衛星通信サービス「Starlink」などを活用しているほか、NTTドコモと共同で船上基地局を稼働させている。

 応急復旧には、車載型/可搬型基地局が84台(Starlinkと静止衛星を活用)、Starlinkをバックホール回線として利用する衛星アンテナが159台、ポータブル発電機が228台、船上基地局をドコモと共同で1台活用している。

車載型基地局
Starlinkを活用した衛星アンテナ
基地局の復旧作業
船上基地局

輪島市と珠洲市では復旧活動を継続

 石川県輪島市と珠洲市では、伝送路の障害が多数発生しているが、道路の寸断や土砂災害により、復旧作業や移動基地局の搬入ができず、障害復旧に時間がかかっているという。

進入困難箇所の状況

 同社では、独自の災害対応システムを活用し、基地局の被災状況の可視化と、状況の早期把握、復旧計画の策定を行い迅速な復旧を目指すとしている。

 これまで実施している船上基地局による海上からの通信復旧や、Starkinkを活用した移動基地局を避難所を中心に設置するほか、搬入路確保に向けた自治体の連携や、復旧対応物品を孤立地域へ運搬すべく自衛隊との連携など、復旧活動は今後も継続していく。